ラジオや交流電流、電気モーターなど多くの発明を残した稀代の発明家ニコラ・テスラ。実はそのテスラの死に関しては陰謀論がささやかれ続けている。今回はそんなテスラの死とレーザー兵器、この2つの謎に迫る『発明家テスラ:謎の死と殺人光線』について紹介したい。
テスラとは何者か?エジソンとの出会いと確執
オーストリア帝国(現クロアチア)に生まれたテスラは1884年に渡米後、すでに偉大な発明家となっていたトーマス・エジソンの経営する会社で働き始めた。余談だが、船で到着した彼のポケットにはわずか4セントしか入っていなかったという。
エジソンのもとで働き始めたテスラだったが、エジソンが発明した発電機の改良をめぐって2人の間に大きな確執が生じる。5万ドルのボーナスを約束してテスラに改良を依頼したエジソンだったが、テスラが見事改良に成功すると態度を翻す。ボーナスは冗談だと言って支払いを拒んだのだ。この件などで対立を深めたテスラはエジソンのもとを去り、独自に会社を設立することとなった。
レーザー兵器とテスラの死
第二次世界大戦中の1943年、テスラは宿泊していたニューヨーカーホテルの一室で、一人で亡くなった。FBIが部屋を捜査したところ、ホテルの部屋の金庫や彼のバッグの中にあったはずの大量の書類がなくなっていたことが判明。さらに、近年情報公開法によりFBIから公開された資料から驚くべきことが明らかとなった。生前、テスラがレーザー兵器の開発に着手していたというのである。
それは、250マイル離れた軍用機を撃墜することが可能であったと言われ、もし実現していれば戦争の様相を一変させるものだった。もしかすると、大戦中に敵対する枢軸国、あるいはソ連がその存在を知り、テスラを暗殺して資料を奪ったのではないか…などと専門家による考察も捗る。さらに、番組内ではテスラが開発していたとされるレーザー兵器の再現も行わるので、ぜひともご期待いただきたい。