もうじき北半球では1年のうち日が1番長い夏至だ。でもなぜこの日は日が長いのだろうか?その秘密は地球の傾きだ。
1年で北極が1番太陽に近づく日

太陽の周りを1年で公転する地球。その自転軸は公転軌道に対して23.4度傾いているために、特定の地域が1年の間に太陽光により照らされたり、その逆に照らされる時間が少ない時期がある。これが夏や冬などの季節を生む。
今年の北半球の夏至は、日本では6月21日木曜日。もっと細かく言えば、北極の角度が一番太陽と近くなるのは日本時間で21日の19時07分だ。この日は地球の自転軸の傾きにより、赤道の北23.4度あたりでは正午に太陽が真上を通過するはずだ。
この時期は北に行くほど夏至を中心に日が長くなっており、北極圏内にあるフィンランドのロヴァニエミでは6月6日から7月7日まで、ウツヨキでは5月16日から7月27日まで太陽が沈むことがない、いわゆる「白夜」となる。
南半球は冬至に

だが、季節は住む地域によって違う。北半球で夏至であるとき、季節が逆になっている南半球では日が短い冬至なのだ。なので南半球ではクリスマスが行われるのは季節的には夏となる。
北半球に住む我々が冬至を経験しているときには、南半球には夏至が訪れるというわけだ。なお、先に述べたフィンランドの都市は冬至の時期には逆に太陽が顔を出さない時期が長い。ロヴァニエミでは1月中の日照時間は2時間以下、ウツヨキでは11月25日から1月17日まで太陽が昇らない「極夜」となる。