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安価な人口衛星宅配サービスを目指すAevum社、鍵は無人航空機

宇宙へ素早く人工衛星を宅配することを目指すアメリカのAevum社。未だプロトタイプ製造段階の同社は、安価で素早く、何度も宇宙に宅配する鍵は航空機の無人化にあるとみているようだ。

 

宇宙に素早くお届け

Aevumは、空中発射システムを搭載した無人航空機により3時間おきに宇宙に小型衛星を運ぶサービスを目指す。通常の商用航空機は着陸から離陸まで30~80分しか掛からないが、現存する宇宙船は、1年で発射できる回数は数えるほどで、発射までの準備に18ヶ月も掛かってしまう、と同社CEOでチーフ・ローンチ・アーキテクトのジェイ・スカイラス(Jay Skylus)は語っている。スカイラスはNASAやボーイングでも働いた経験のある航空宇宙技術者だ。

同社の目標も、現在の商用航空機のように効率的に素早く宇宙に積み荷を届けることのできる「宇宙のUPSやFedEx」だ。顧客はAevumの提供するウェブアプリや電話やEメールで積み荷配達を依頼し、その宇宙までの配達もトラッキングできるようにしたいようだ。

 

鍵は無人機

現存の打ち上げサービスより78倍速く、積み荷はkgあたり2000ドル(約22万円)と安価なサービスを目指すAevum。これを可能にする鍵はAevum社の計画する無人航空機Ravnにある。通常の航空機のように滑走路に水平に離着陸するこのRavenは、発射着陸格納庫からの出入りまで無人で行うことが出来るという。そのためグランドハンドリングを簡略化でき、最低6人のグラウンドクルーで運用可能だ。

空中では、Orbital Sciences社のペガサスや、Virgin Orbit社のLauncherOneなどと同じく空中発射式のロケットで積み荷となる小型衛星を宇宙へと運ぶ仕組みだが、それらの用いる航空機は人が操縦するものだ。なおAevum社の用いるこの空中発射ロケットは2段式の使い捨てだが、Ravenはもちろん何度でも使用可能となる。

すでにAevumの無人飛行ソフトウェア「Minnie」は640近いフライトシミュレーションを実施しており、なかでは3時間以内に30の衛星コンステレーションを打ち上げるというシミュレーションもこなしているという。Aevumは現在飛行用プロトタイプの製造に取りかかっており、年内にはプロトタイプの地上認可を取りたいとしている。

 

DARPAも目指す素早い打ち上げ

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打ち上げに掛かる時間を短くしたいと考えるのはAevum社だけではない。米国防高等研究計画局DARPAも、短期間で打ち上げを可能にすることを目指した賞金月の僅か数週間の準備期間での打ち上げコンペティション、「DARPAローンチ・チャレンジ」を今年4月にアナウンスしている。

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