Credit : Photograph by D.W. Peterson, USGS

危険なダークブロンドの「ペレの髪」…ハワイの火山から風に乗って飛ぶ極細のガラス繊維

ハワイのキラウエア火山からダークブロンドの髪の毛状の「ペレの髪」がでてきており、アメリカ国立気象局が注意を呼びかけている。実はこれ、髪のように細くて長いガラスなのだ。

 

火山灰とペレの髪に要注意

アメリカ国立気象局は6月14日、未だ噴火を続けるキラウエア火山から出た灰や「ペレの髪」(「ペレーの髪」とも)などへの暴露をなるべく避けるよう注意を促す臨時気象声明を発表した。

火山灰に暴露されると、目や呼吸器が刺激を受ける。特に呼吸器が敏感な人は気をつけたほうがよいとしている。火山灰がなんであるかは容易に理解できるが、「ペレの髪」とは一体何だろうか?

 

火山の女神、ペレの髪

Credit: Cm3826, CC BY-SA 4.0

ペレはハワイ神話の火と火山の女神だ。そんな女神の名を戴くペレの髪、それは非常に軽量な火山性のガラス繊維で、薄い茶色をしている。

これはマグマが急激に冷やされると共に風で引き延ばされてできたもの。多くは火口からそう遠くへは飛ばないが、軽いこともあり風に乗って離れたところにまで飛んでいくこともある。ペレの髪も火山灰と同じく皮膚や目を刺激するほか、ガラスや車のコーティングに傷をつける。それだけでなく、雨水を集めて飲料水とする人や家畜にとっても危険な存在だ。もし十分目の細かいフィルターがなければこの髪のように細いガラス片を飲み込んでしまうことになるからだ。

アメリカ地質調査所USGSの記録では1984年のマウナウルの噴火でもペレの髪が噴出している。このときのペレの髪は細さ0.5mm以下、長さは最長2mになるものもあったとUSGSは記している。

なお火山爆発の際に生じたガラスでも、繊維状ではなく粒や涙状になった火山涙はペレの涙(ペレーの涙)と呼ばれる。

火山弾や火砕流も恐ろしいが、火山の女神の髪や涙にも気をつけた方が良さそうだ。

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