車の誕生と宇宙の関係とは

人々の生活に欠かせない移動手段のひとつ、自動車。実は車の製造に必要な鉄や銅、金などの材料は、宇宙と密接な関係がある。その起源は、まだ地球が誕生していない何十億年も前、宇宙の始まりまで遡る。

初期の宇宙には水素原子が反発しながらバラバラに飛び交っていた。それらの水素原子は重力により結合し、膨大なエネルギーを放出。これにより第一世代の恒星が誕生した。その中心部では軽い元素から重い元素の鉄が生まれた。そして鉄が生まれると反応は止まり恒星は死を迎え、爆発する。その放出エネルギーは太陽の一生分を超えるといわれている。恒星の内部で合成された元素は宇宙にばらまかれ水素ガスの塊とぶつかり第二の恒星を形成。そして数百万年かけて元の大きさの100倍まで膨れ上がる。その外縁部で鉄の原子がゆっくりと変化し銅の誕生となった。

ではさらに重い原子金はどうやって生み出されたのか?

恒星は爆発すると中心部が残り別の新たな星、中性子星になる。中性子星は密度が高く小さじ1杯で約10億トンもの重さがある。中性子星が同時に2つできると互いの周りを回り次第に接近そして衝突するとビッグバン以来の激しい爆発を引き起こす。この中性子星の爆発よって金が生まれたのだ。こうした宇宙の仕組がなければ地球も人も、自動車も存在しなかった。