イヌが豚インフルエンザに感染…もしかしたら人にも感染するよう進化するかも?

最新の研究で、豚インフルエンザがイヌへも感染することが確認された。人間にも感染する可能性が指摘されるが、今のところはそのような症例は確認されていない。

 

ブタからイヌへ

これまでイヌの間で流行したインフルエンザウイルスは2004年にアメリカで見つかった馬からイヌへと感染したH3N8ウイルスと、2007年にアジアで鳥からイヌへと感染したH3N2ウイルスが知られる。だがイヌのインフルエンザが人に感染するという例はこれまでに無い。

mBioの5・6月号に発表された研究では、イヌのインフルエンザが人にうつるリスクが指摘されている。研究では2013年から2015年の間に中国南部でイヌから採取された16のインフルエンザウイルスの遺伝子解析が行われた。すると最近になってブタからイヌへとうつったH1N1ウイルスが2タイプ発見されたほか、ブタインフルエンザウイルスと犬インフルエンザウイルスが混ざってできた新たな3つの犬インフルエンザウイルス「CIV-H1N1r」、「CIV-H3N2r」、「CIV-H1N2r」が見つかった。

これにより、ブタのインフルエンザがイヌにうつることができることが可能であることが確認されたほか、イヌのもつインフルエンザの多様性からは、もしかしたらイヌから人へと感染するインフルエンザが出現する可能性が指摘されている。

 

イヌから人へ?

Credit: Creative Commons

豚インフルエンザ、鳥インフルエンザの次は…もしかしたら犬インフルエンザが人間に流行しちゃう?そう考えると怖い気もするが、先に述べたようにこれまでは人間にイヌのインフルエンザがうつった例はない。それにもしイヌのインフルエンザが人に感染するとしても、それが人と人との間で感染しやすいものかどうかは別の話だ。

研究では今回発見されたウイルスがどれだけ他の地域で広まっているのかなど、イヌのインフルエンザに関してもっと注目し研究する重要性があると強調している。