最古の足跡痕跡発見…カンブリア爆発以前の脚を持った生物痕跡はこれが初

5億5000万年、エディアカラン紀の化石化した生物の足跡が中国で見つかった。これはカンブリア爆発よりも以前のもので、これまで発見された脚を持った生物痕跡のなかでは最古のものだ。

 

這い回る足跡

今回発見されたのは、泥の上に残された足跡が化石化したもので、長江付近の化石が豊富な地域で見つかった。

足跡と言っても人間の足跡のようにぽつぽつとついているものではなく、二つの平行した痕跡がずるずると這った様子が残っているもの。この足跡は途中で泥の中に潜った形跡があり、その後泥から出たところからまた足跡が続いている様子が判明している。足跡の持ち主である生物はこうして酸素を取り入れていたか、微生物を食べていたのではないかとされる。

この生き物は、節足動物や環形動物など、現代の虫の原始的な先祖ではないかと見られるが、見つかっているのが足跡だけなのでどのような形状だったかは推測の域を出ない。脚は少なくとも左右対称に一対あることは確実だが、足の本数なども含め確かなことは言えない。

 

最古の脚を持った生物痕跡

Credit: Chen et al. 2018, Science Advances

カンブリア爆発では節足動物をはじめ、様々な生物が爆発的に登場しており、これまで見つかっていた脚を持つ最古の生物痕跡はカンブリア爆発以降の5億3000~5億4000万年前ものである。しかし今回見つかった足跡の化石はカンブリア爆発よりも1000万年前のものとされ、これまで知られる中でも最初の足を持った生物の痕跡となったのだ。

中国科学院南京地質古生物研究所とバージニア工科大学による研究はScience Advancesで6月6日に発表されている。