ISS第56次長期滞在クルーを乗せたソユーズロケットは無事にバイコヌール宇宙基地を飛び立った。
宇宙に向かった3人
6月4日に列車でカザフスタンのバイコヌール宇宙基地に向かったソユーズロケットは、米国東部時間6月6日午前7時12分に同基地を飛び立った。
搭乗するのはソユーズの機長でもあるロスコスモスのセルゲイ・プロコフィエフ、ESAのアレクサンダー・ゲルスト、NASAのセレナ・アウニョン=チャンセラーの三人。アウニョン=チャンセラーにとってはこれが初めての宇宙行きとなり、宇宙に行く61番目の女性だ。
250の実験の数々
3人の乗ったソユーズは6月8日にISSの「ラスヴィエット」ミニ・リサーチ・モジュール1にドッキングし、現在ISSに居る3人のクルーと合流。その後5ヶ月をかけて地球科学、生物、人体、物理、など幅広い分野にわたる約250もの様々な実験と技術開発などを行う予定だ。
このなかには、5月21日に打ち上げられたシグナス補給宇宙船でISSに運ばれた宇宙空間の10億分の1の低温状態を作り原子を冷却し観測する「極低温原子観測装置」(CAL)を用いたものや、ヨーロッパからの初となる商用微重力実験設備「アイス・キューブ」(Ice Cubes)なども含まれている。
