黄色に黒の派手な出で立ち…ヤドクガエルの警戒色はカモフラージュにもなっていた

派手な色がカモフラージュになるというと、なんだか直感に反しているように思える。しかし最新の研究によるとどやらヤドクガエルの派手な色はカモフラージュとしても機能するようだ。

 

意外なカモフラージュ

警戒色、と言われると、派手な色をした生き物が思い起こされる。黄色に黒など、見るからにケバケバしい色をした、強い神経毒を持つヤドクガエルなどはその良い例に思われる。だがブリストル大学の研究では、ヤドクガエルの見た目は、遠くから見るとカモフラージュに見えるということが判明した。

この研究では黄色と黒の模様で知られるアイゾメヤドクガエルが用いられ、その生息するフランス領ギアナでのフィールドワーク、コンピューターでのモデリング、研究室での視覚認識実験などが行われた。すると、アイゾメヤドクガエルの見た目は近くから見ると目立ちはするが、遠くから見ると捕食者の目には生息する背景に溶け込んで見えたのだ。

 

生き残りの最適策

Credit: Olaf Leillinger, CC BY-SA 3.0

ブリストル大学の発表で語る研究主筆のジム・バーネットによると、いくら警戒を示す色合いであったとしても、誰にでも見つかるように目立つのは自然の中で生き残るのに最適とは言えないそうだ。なぜなら、捕食者の中には進化により毒に対する耐性を身につけたものもいるし、個々の捕食者の中にはこれまでにその警戒シグナルを知らないものもいる可能性がある。それらに見つかってしまえば、毒に耐性があるものには良い餌にしかならないし、警戒色を理解しない捕食者は毒で死ぬかもしれないが、毒を持った自分自身もその過程で食べられて死んでしまうかもしれない。

そのため、生き残るために最適なのは、遠くから見ると見つからず、近くで見ると危険そうな見た目というわけだ。研究はProceedings of the National Academy of Sciencesに6月4日に発表されている。