Credit : Dmitry Bogdanov, Creative Commons

古代の巨大硬骨魚、現在でもあり得る?…研究で判明

1億6000万年以上前の硬骨魚類「リードシクティス・プロブレマティカス」(Leedsichthys problematicus)はジンベイザメよりも大きな古代の魚。これまでこのような巨大な硬骨魚は代謝の関係で育たないと思われていたが、最新の研究により現存する硬骨魚類でもあり得る大きさだと判明した。

 

巨大な古代魚

1889年に見つかって以降ドイツからメキシコ、チリのアタカマ砂漠でまでその化石が見つかってきた巨大なジュラ紀のリードシクティス・プロブレマティカス。この魚は硬骨魚類としては最大のもので、長さ15m、重さ45トン。現存する軟骨魚類そして魚類の中で最大のジンベエザメよりも大きいのだ。

軟骨魚類とは違い、文字通り硬い骨を持った硬骨魚類は、魚類の95%をしめる。しかし現存の一番大きな硬骨魚類はマンボウで、サメなどの軟骨魚程に大きくならない。

なぜ大きな硬骨魚類が存在しないのかという理由については、これまで生物学者たちも頭を悩ませてきたところ。一般的に動物は体が大きければ体の組織質量あたりが使用する酸素量は低くないといけない。と同時に、硬骨魚類は軟骨魚類と比べても高い代謝を必要とする。このため硬骨魚類はある程度の大きさまでしか育たないと考えられてきた。

 

巨大な硬骨魚

Credit: U.S. National Oceanic and Atmospheric Administration, Public Domain

しかしこの古代の巨大魚は大きい。もしかしたらこれまで考えられていた硬骨魚類の成長サイズの制約は間違っているのかもしれない。

スペイン、ブラジル、イギリスの研究者からなる研究チームは、現存の硬骨魚類の魚から得たデータを用いて計算を行い、この太古の巨大魚の「代謝予算と移動コスト」を様々な想定で計算した。すると、この巨大魚の大きさは現存の硬骨魚類でもあり得る大きさであることが判明。そしてこの巨大魚は時速17.8kmで泳ぎつつも体組織に十分な酸素を与えることが可能だと判明したのだ。研究の成果はジャーナルPalaeontologyに5月16日に発表されている。

ということは、もしかしたら巨大UMAの正体が巨大な硬骨魚類である可能性もあったりするかも?

RELATED POST