世界最古のフケ…羽のある1億2500万年前の恐竜の皮膚は現代の鳥に似ていた

1億2500万年前の羽のある恐竜の化石からなんと「フケ」の化石が見つかった。これは恐竜の皮膚に関する初の痕跡となる。

 

恐竜のフケ

古生物学者たちが四肢に羽の生えた肉食の恐竜で、白亜紀前期に生息していたカラスくらいの大きさのミクロラプトルに化石化した皮膚のかけら、つまり「フケ」を発見した。また、学者たちはベイピアオサウルスとシノルニトサウルスという翼の生えた恐竜や、原始的な鳥である孔子鳥にも同じくフケを見つけ出した。

フケは保存状態がとても良かったとのことで強力な電子望遠鏡で撮影されており、細かな表皮性の破片は現代の哺乳類や鳥と似た構造をしていた。このフケは鳥のみならず人間のそれと同じくケラチンというタンパク質を含む角質細胞でできていたのだ。

 

現代の鳥の皮膚との共通点と違い

Credit: Hiroshi Nishimoto, CC BY 2.5

しかし現代の鳥たちとの違いも見つかっている。現在の鳥たちは、角質細胞の張原線維が細胞内の脂質に拡散されていることで、飛行時に熱を効率よく逃がす事ができる。しかし今回の恐竜たちのフケには張原線維は細胞内にぎっしり詰まっており、熱を逃がすための構造になっていないことが判明している。研究では、そのため今回の化石たちは長距離飛ぶことができないか、全く飛べずないために、今の鳥たちほどに体が熱くなることも無かったのだろうとしている。

ここで興味深いのは、恐竜たちの皮膚について初めての証拠が見つかったと言う点である。現存する爬虫類は皮膚の入れ替わり時に古い皮膚が大きな破片として落ちるものや、脱皮するものなどが存在する。しかし、恐竜の皮膚の落ち方はこれまでその証拠は見つかってこなかったのだ。

今回のものはあくまでも羽のある恐竜と原始的な鳥のものであるが、研究者たちはジュラ紀中期にはこのような羽に適した皮膚への進化が行われていたのではないかとしている。

この研究はNature Communicationsに5月25日に発表されている。