ロケット発射で生じた火事で撮影カメラが溶けた…レンズに映った最後の瞬間

カルフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地で5月22日に行われたファルコン9ロケットの打ち上げで、近隣で低木火災が生じ、NASAカメラマンのカメラが溶けてしまった。

 

溶けたリモートカメラ

燃えたカメラはNASAカメラマン、ビル・インガルス(Bill Ingalls)のもので、リモートカメラとしてロケット発射の様子を捉えていたもの。

Space.comによれば、このキャノンDSLRは空軍基地の第4E発射施設から402m離れた場所に設置してあった。このカメラは発射台に近すぎる位置に設置したなどと言うわけでもなく、インガルス自身のFacebook投稿によればこのカメラよりも発射台に近い位置にも多数カメラを設置していたが、それらは無事だった。

1989年からNASAのために写真を撮り続けてきたベテランカメラマンのインガルスだが、これまでにカメラが溶けるアクシデントは一度も無かったという。

 

直前までカメラが捉えた光景

Credit: NASA/Bill Ingalls

カメラが燃えた原因は、発射に伴って運悪く低木火災が起きたためだ。火は消防士らにより消火されたものの、カメラは溶けてしまった。それでも幸運なことに中のメモリーカードは無事で、カメラが溶けて壊れる直前まで、発射の様子とその後迫り来る炎、カメラの一部が溶ける様子などを撮影した画像は回収できた。

カメラを溶かした今回の打ち上げは、地球の質量変化を測定する米独の協力ミッション「GRACE-FO」の衛星打ち上げのもの。打ち上げ自体は問題無く成功している。なおNASAによれば、次のインガルスの仕事は6月3日カザフスタンでのISS第55次長期滞在クルーの帰還の撮影となるという。