ただ浮かんでるだけじゃない! 大型船舶の超大規模な航行

ショッピングモールなどの大型商業施設や高層マンション、歴史的建造物など、私たちの身の回りには巨大な建造物が多数存在するが、それらは一体どのようにして作られたのか? そんな素朴な疑問に答えてくれるのが『メガ建造~不可能への挑戦』。今回のテーマは大型船舶の航行に欠かせない「運河」だ。

世界中で取引される貨物の9割は船舶で運ばれる。しかし近年は、船舶の巨大化で従来の運河の航行に支障が出ていた。つまり、一度に大量の荷物を運ぶコンテナ船等の大型船舶の通行には、運河の拡張が急務だったのだ。

太平洋とカリブ海を結び、海上輸送の要であるパナマ運河。限られたスペースで、最大限かつスムーズな航行を目的とした計画が立てられたが、今度は米軍による使用済み弾丸が埋め立てられた場所など、「拡張に適した安全な土地」を確保するという新たな問題が浮上する。その後も関係者は、地形的や技術的な困難に見舞われることになるのだが、それらをどうやって解決していくのかというのが今回の見所。運河の拡張によって、地形だけでなく様々なものが変化を余儀なくされることがよく分かるはずだ。

番組では他にも、セーヌ川とロワール川をつなぐブリアール運河(フランス)、スオメンリンナの要塞に存在する浮遊ゲート(フィンランド)、6世紀に建設された東ローマ帝国の大貯水池が現存するイスタンブールの地下宮殿(トルコ)といった、世界の歴史的建造物の仕組みも紹介。先人の知恵をヒントに、運河の技術が進化していく様子を垣間見ることができる。

長い運河は標高の高低差も激しく、航行の際に船が転覆したり荷物がダメージを受ける可能性も出てくる。パナマ運河はその高低差を水門で調整し、常にフラットな状態で航行するよう作られているのだが、そういった知識もこの番組を見ることで理解できることのひとつだ。

実際のところ、多くの人が「運河」に対して曖昧な認識しか持っていないだろう。番組では遠く離れた中米パナマの運河を取り上げているが、日本にも大小さまざまな運河が存在する。いつか運河を目にした際には、その仕組みを観察してみてはいかがだろう。

初回放送:6月16日(土)23:00
『メガ建造~不可能への挑戦』はディスカバリーチャンネルにてご視聴頂けます。ディスカバリーチャンネルを未視聴の方は、こちらからご確認ください。

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