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夜型の生活は命を縮める?研究が明らかにした生活のリスク

朝型の人と夜型の人43万人を調べた最新の英調査で、夜型の方が数々の疾患を持っている割合が高く、死亡リスクが僅かながら高いことが判明した。

 

朝型と夜型の死亡リスク

これまで、夜型であることと、代謝機能障害率や心血管疾患の高さには関連があると考えられ、てきた。しかしこれまで朝型、と夜型の違いによる死亡リスクの関連性は調べられることはなかった。Chronobiology Internationalで4月11日に発表されたイギリスでの研究ではこの点に注目して調べられている。

この研究は、登録時38歳から73歳の43万3268人を対象に平均で6.5年の追跡研究を行った、大規模なコホート研究だ。研究では対象者に質問を回答してもらうことにより、「ある程度朝方」、「明確に朝方」、「ある程度夜型」、「明確に夜型」、の4タイプに評価。これを元に、総死亡率心血管疾患による死亡率を調べた。

夜型傾向の中でも、明確に夜型なものは特に全ての併存疾患のより高い有病率と有意な関連性が見られた。明確に夜型と明確に朝方を比較した場合、関連が高い順に精神的疾患(オッズ比1.94)、糖尿病(同1.30)、神経疾患(1.25)、消化器/腹部疾患(1.23)、呼吸器疾患(1.22)となった。

総死亡率と心血管疾患による死亡率は夜型である方が、それぞれハザード比が1.02、1.04と少しではあるが高くなっている。これにより夜型の方が循環代謝病疾患のリスク要因が高まるというこれまで報告されてきた内容と一貫していると共に、初めて死亡リスクが高くなっていることを報告するものとなっている。

 

その原因は…社会的時差ぼけ

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研究では、夜型の方が死亡リスクが高いのは、行動的、心理的、生理学的リスク要因となっている可能性が指摘されている。その多くは内的な生理学的タイミングと、社会活動のタイミングが慢性的にずれていることが大きな要因であるとされる。

つまり、社会一般の仕事や社交活動のリズムと、夜型の人の体内リズムとがずれている「社会的時差ぼけ」ことから健康に問題が生じている可能性があるということなのだ。これに対処するためには、夜型の人の体内リズムを変えるか、より夜型の人にも働きやすいより柔軟な労働時間などの介入が必要だとされる。本研究は、今後も更なる研究を続けていくようだ。

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