Credit : NASA/GSFC/Solar Dynamics Observatory

青い太陽の二つのうねり…太陽嵐は今のところなし

青く輝く星に交わる二つの光…実はこれは太陽を極端紫外線の波長で見た写真だ。今のところこれに関連し大きなて太陽嵐は生じていないが、もしかすると生じる可能性もあるようだ。

 

青白い光

これは2018年4月24日から26日までの太陽観測からの極端紫外線画像。これを5月4日に公開したNASAの説明によれば、中央の二つの光るうねりが交わる部分は磁力線。光って見えるのは磁力線に沿って荷電粒子がスピンしているためであるという。なお、NASAのサイトからはこの画像がmp4形式で動く動画も公開されている。

このような部分は主に黒点の周囲に存在し、ループ状のコロナを形成している。
NASAによれば、この地域では今のところ特に大きな太陽嵐は発生していないが、今後生じる可能性はまだあるとされる。

 

太陽嵐

なお地球は、地磁気により太陽嵐(太陽フレア)による磁気嵐からまもられている。しかし北極と南極の地磁気が逆転する「ポールシフト」が生じる過程では地磁気が通常よりも弱まることから、人工衛星や地上の電力系統に影響が出るとされる。

また、地磁気が正常であっても、「スーパーフレア」と呼ばれる大規模な太陽フレアが生じる場合は同様に影響が出るとされる。スーパーフレアと呼ばれるほど規模が大きいものが太陽で起こるのは希であるとされるが、スーパーフレアと言わないまでも大規模な太陽嵐が起これば地球上の一部で停電が起こる。

例として1859年9月1日に起きたものでは、世界中でオーロラが観測され、同時に世界中の電報システムが異常をきたし、火花を散らした。1972年8月4日に起きたものではアメリカのイリノイ州中の長距離電話通信を使用不能にしたし、1989年3月13日に生じたものではカナダのケベック水力発電所からの送電が阻害され、600万人の人々が9時間暗闇で過ごすことになった。

日本の情報通信研究機構によるSWC宇宙天気情報センターでは、フレア予報や地磁気攪乱予報などで今後1週間の宇宙天気を予報しているので、心配な方は見てみると良いだろう。

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