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ビタミンB6を摂取して寝ると夢をはっきり覚えられる…オーストラリアの研究

寝る直前にビタミンB6を摂ると、夢を覚えやすくなる…そんな研究結果がオーストラリアの研究から導き出された。

 

ビタミンB6と夢の研究

SAGEジャーナルで4月17日に発表された研究では、オーストラリアの18歳から40歳までの100人を対象に、寝る直前にビタミンB6を240mg摂取させて、後に起きてから夢を覚えているかを調べた。すると、ビタミンB6を摂取している場合、参加者の記憶している夢の内容が著しく増加した。

ZME Scienceによればもともとこの研究は、研究者のデンホルム・アスピー(Denholm Aspy)博士がビタミンB6サプリメントを飲んで寝た次の朝に、夢を鮮明に覚えていたことからはじまった。今回の研究の共同研究者であるナターシャ・マッデン(Natasha Madden)はこれが寝る直前に摂取したビタミンB6でないかと考えたのだ。

アスピーは、ビタミンB6と夢との関連性が調べられた研究が一つだけ存在するのを見つけた。しかしその研究では参加者が12人であるなど数々の制約があった。そのためアスピーらは、今回対象者を100人に拡大、ランダム化されたプラセボ対照二重盲検にて研究することにした。

 

明晰夢研究にも活用できるか

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今回、ビタミンB6を摂取した場合は覚えている夢の内容量が増加したものの、夢の鮮明さ、奇妙さ、色、などには変化はなかった。また、ビタミンB6だけを摂取したグループには睡眠の質や、覚醒時の疲れなどもみられなかった。一方でそれらと比較して、ビタミンB群を摂取したグループでは、自己申請した睡眠の質は顕著に低く、覚醒時の疲れはとても高かった。

朝目覚めた直後には夢の内容を覚えているが、時間が経つにつれて内容を忘れるという方もおられるだろうが、実験の参加者の中には、起きて覚えていた夢の内容が消えることなく一日中覚えていられることに驚くものや、夢を見るのが待ちきれないと言うものもいたという。

研究者らは、食事から摂取されるビタミンB6が少ない人にのみ効果があるかどうか、長期的に摂取すれば効果が薄まるのか、なども調べる必要があるとしている。また、夢を見ている最中に、それを夢だと認識することのできる「明晰夢」の研究にもビタミンB6が役に立つのではないかとしている。

ビタミンB6は全粒穀物、かつお、バナナ、ほうれん草などの食品などにも多く含まれているが、その他のビタミンB群も含まれている場合もあるのでそれだけを摂取したいのであればサプリメントが効果的な手段かもしれない。「統合医療」情報発信サイトはビタミンB6摂取の成人の推奨量は1.3mg程度、安全な上限値は100mgとしている。

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