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ダークチョコレートは瞬間的に脳をブーストさせる?米研究

カカオ70%のダークチョコレートを食べる事で一時的に認知、記憶、気分、免疫に良い影響が出るという研究が発表された。米ロマリンダ大学の研究では、チョコレートを食べて暫くしてからの影響と、1週間食べ続けての影響が調べられた。

 

0ココアの抗酸化物質が鍵か

FASEBジャーナルで4月20日に公開された一つ目の研究では、被験者が48gのダークチョコレートを食べて30分後と60分後に脳波を測定している。すると、脳の大脳皮質の様々な部分でガンマ波が活発に見られた。中でも特に認知と記憶に関する部位が活発になった。

30分後の測定ではガンマ波がとても活発になっていたが、60分後の測定では通常レベルに戻っており、チョコレートの脳への働きは1時間は続かないとみられる。この認知と記憶への働きはフラボノイド抗酸化物質が豊富であることが関連していると考えられる。

同じくFASEBジャーナルで同日公開された研究では、今度は生体内でのヒト遺伝子へのカカオの影響が調べられている。こちらの研究では被験者は研究前に抗酸化物質や抗酸化サプリメントなどの摂取を控えている状況で、同じチョコレートを被験者が毎日1週間にわたり食べ続けると言うもので、こちらでは血液を採取してヒト遺伝子への影響を解析した。すると、赤血球などの免疫反応に関する遺伝子が活発化された他、炎症に関連した遺伝子の発現は弱められた。そして神経信号伝達や感覚認知に関連した遺伝子発現も活発化したのだ。これらはチョコレートを食べて2時間後ではその効果が微弱であるものの見られたが、1週間が終わるころにはより大きな遺伝子発現が見られたという。

これまでチョコレートが神経機能に影響するのは、チョコレートに含まれる砂糖によるものだと考えられていたが、これによりココアに含まれる抗酸化物質がその直接的な要因かもしれないと判ったとZMEはしている。

 

今後の研究に期待

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なお、実験に使用されたチョコレートは、タンザニア産のオーガニックココア豆を70%使用したダークチョコレート。48gはチョコレートにもよるが大体板チョコ1枚と同程度である。

カカオ濃度が高いほど、認知、記憶、気分、免疫などに対してポジティブな影響も高い、とこれを発表した研究者はしており、実際に毎日チョコレートを食べているとのこと。ただ、注意すべきはどちらの研究でも被験者の数が10人程度しかいないということと、どれだけのチョコレート、もしくはカカオによりどれほどの影響が出るのかは明らかになっていないと言うこと。食べ過ぎも良くない可能性だってあるし、これを読んでダークチョコレートを爆買い、爆食いするのも控えた方がいいかもしれない。

今後はより被験者の数を増やしたりチョコレートの量を変えたりするなどして研究をしていくという。

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