Credit : ESA/Gaia/DPAC

天の川銀河の詳細な3Dマップ公開…データ活用で今後の天文学の発展に期待

銀河系の過去、現在、未来を探るために欧州宇宙機関ESAが行うガイア計画。その2度目となるデータ公開では、我々の住む天の川銀河の詳細な3D地図が作られた。17億もの星々の位置その他の情報が提供される膨大なデータは今後天文学の世界で数々の発見をもたらしてくれると期待される。

 

ガイア計画

位置天文学に貢献するために1989年に打ち上げられたESAのヒッパルコス衛星は11万8000ほどの星を調査した。その後続機として2013年に打ち上げられたガイア探査機の公開したデータはこれが初めてではなく、2016年に1度目のデータ公開が行われている。2016年に最初のデータを公開した時にはすでに10億の星がマッピングされていたが、星々の距離と動きについては200万の星のデータしかなかった。

しかし22ヶ月の観測の後に公開された2度目のデータ公開では、17億の恒星の位置と明るさ、14億の色、13億の視差と固有運動、1億6100万の表面温度、7700万の半径と光度、700万の視線速度のデータが含まれている。

中でも一番期待されたデータは、観測位置の違いにより星の見える位置が異なる「視差」に関するデータ。これが判ればそれぞれの星の位置がわかり、どれだけ離れているのかを知ることができ、位置天文学に大きく貢献したのだ。

 

専門家でなくとも楽しめるガイアのデータ

なんだか難しい話に思えるかもしれないが、ESAはインタラクティブな銀河の360度動画や、Windows、Macに対応したアプリケーション「GaiaVR」も公開している。「GaiaVR」はVRヘッドセットHTC Viveにも対応しており、持っていれば銀河の中に居るかのように楽しめる。

また、研究がしたいという人のためにはESAのガイアアーカイブでインタラクティブなビジュアライゼーションツールなども公開しているので気になる方は確認してみると良いだろう。

2016年に公開されたデータからも、すでに何百もの研究結果が生み出されているが、今回公開されたデータだけでもこの先数十年は研究できるとされ、我々の住む銀河に関する更なる発見や研究結果が期待される。

また、ガイア計画は当初5年で終わる予定であったが、2020年まで延長され、今後もより多くの星々をカタログ化するという。

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