Credit : Female Bikers Initiative via Facebook

ナイジェリアのバイク女子、がん検診を勧める慈善活動を展開中

カッコいいFBIエージェントたちがナイジェリアで活動中だ。

とはいってもアメリカ連邦政府の警察機関ではなく、Female Bikers Initiative(FBI)――訳して「女性バイカー・イニシアティブ」と名乗るバイク女子たちの継続した慈善活動への取り組みのことだ。

Credit: Female Bikers Initiative via Facebook

カッコいいだけじゃない

ナイジェリアの旧首都ラゴスで結成されたFBIのメンバーは、主にナイジェリアからガーナに及ぶ西アフリカ諸国出身のバイク女子約40名。2017年から女性と子どものためのチャリティーイベントを年に数回のペースで企画運営している。

FBIのフェイスブックページによれば、FBIのミッションはすべての女性が健康に生きられるように世の中を変えていくこと。その華やかな成果は国内外から注目を集めつつあり、最近ではイギリスのBBCニュースがインタビューを行っている。

「男性がバイクに乗っていても普通。ところが女性がバイクに乗っているだけで『バイク女子だ!』と話題になり、自然と人が集まってくるの」とFBIメンバー(自称「エージェント」)のひとり、Ogboru Akpevwe AttractaさんはBBCに語っている。「それが人に話かけるチャンス。そうやって乳がんや子宮頸がん検診について話して、自分の健康は自分で守れることを伝えているの。」

同じくFBIエージェントであるOmolola Salako医師(Sebeccly Cancer Care代表)も、「早期発見で子宮頸がんは治せる見込みがある。早めの検診でステージ0だとわかれば、病状の悪化も効果的に防げる」と話す。

Credit: Female Bikers Initiative via Facebook

バイク女子へ向けられる好奇の目はアフリカでも決して少なくないそうで、なかには「クレイジー」だと一蹴する人もいるそうだが、逆にFBIエージェントたちはみな意識が高い聡明な女性ばかりだという。「私たちはクレイジーじゃない」と証明すると同時に、女性の健康意識も変えていきたいという願いが並走する。

結束力と機動力

活動内容は多岐にわたり、FBIとして正式に活動を開始する以前の2015年、すでにナイジェリアからセネガルまでの1万2,000キロメートルの道のりをバイクで走破するイベントを企画してSOS子供の村(SOS Children’s Villages)が西アフリカで運営する28の孤児院を支援した。

Credit: Female Bikers Initiative via Facebook

2017年には『FBI2017』を開催し、スポンサー企業と組んで500人分の子宮頸がん検査を無料で提供した。一般からの寄付も受けつけ、一口1,000ナイラ(約300円)の寄付で女性一人分の乳がんと子宮頸がん検診を無料提供する窓口にもなった。乳がんと子宮頸がんの早期検診についてのメリットを広く啓蒙し、病気の予防法(検診、予防接種、一夫一妻制)などについても話し合ったという。

Credit: Female Bikers Initiative via Facebook

FBIの有言実行を可能にしているのは、やはりバイクだろう。ツーリング仲間であり、もともと結束力が高かった女性たちの団結は、共同のゴールに向かって素晴らしい推進力を産みだしている。加えて、バイクに乗ってどこにでも行けてしまう機動力も兼ねているのだ。

多言語、他民族国家であるナイジェリアにおいて、僻地の村までバイクで出かけて行ってその民族の言葉でがん検診の重要性について語ることには非常に大きなメリットがある。さらに、女性が女性に啓蒙している点で効果が高い。バイクにまたがって颯爽と現れるFBIエージェントたちの姿は、もはや「クレイジー」ではなく憧れの対象になっていてもおかしくない。

Credit: Female Bikers Initiative via Facebook

新しいゴールへ

現在『FBI2018』も進行中だ。今年は無料検診を一気に5,000件まで増やして提供する目標を掲げている。現在スポンサーと寄付金を絶賛募集中とのこと。8月9日から12日にかけて開催されるイベントでは、ラゴスの街中をFBIエージェントたちが自慢のバイクで駆け抜ける予定だ。

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