Credit : ESA/COMEX

地上で月の重力を再現するには…ESAの水中施設へムーンダイブ

欧州宇宙機関ESAは人類の次なる月面着陸に向けて、水中で月の重力を再現した「ムーンダイブ」の訓練を行っている。

人類が月面を歩いたのは60年代、70年代に行われたアポロ計画の時のみだ。それから50年ほど経った現在、人類は2020年代後半に再度月面に人を送り込もうと準備をしている。

 

中性浮力施設

ESAのヨーロッパ宇宙飛行士センターにある中性浮力施設(Neutral Buoyancy Facility)はヨーロッパで最も深い、水深10mあるプールだ。このような施設は宇宙遊泳の訓練に用いられ、ヨーロッパだけではなく、アメリカ、中国、ロシアにも存在する。だが、ESAのこの施設では長時間の無重力状態だけでなく、月面での重力や火星の重力のシミュレーションも可能。そのため、月面を想定しての宇宙飛行士の訓練や、機器の使用テストなどができるのだ。

ムーンダイブ

この地球上の施設で、地球の6分の1しかない月面の重力を再現するには、錘を付けた特殊な宇宙服を着用する。こうして月面を想定した水中シミュレーション「ムーンダイブ」が行われるのだ。ムーンダイブでは月面からのサンプリング、クルーの救助、ツールテストなど、さまざまなミッションの訓練が行われる。

なおESAの行ったムーンダイブでは、この環境で効率的に歩くには、アポロ計画の宇宙飛行士が月でやったようなカンガルージャンプが一番なのだそうだ。

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