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史上初・史上最大の研究で、髪の色を決める遺伝子を特定

髪の毛の色を決めるのはメラトニンの量、そしてそのメラトニンの量を決めるのは124の遺伝子だとわかった。髪の色を特定する遺伝子が発見されたのは初めてのことだ。

髪の色は遺伝するのは昔から知られていたが、今まで髪の色を定める遺伝子型を特定した人はだれもいなかった。そしてその偉業を成し遂げた科学者がついに現れた…44人も。

オランダのエラスムス大学医療センター所属、マンフレッド・カイザー博士と、イギリスのキングス・カレッジ・ロンドン所属、ティモシー・スペクター博士率いる42人の研究員たちが、総じて30万人の欧米人の髪の色と遺伝子型との関係を調べ、髪の色を特定している124の遺伝子を割り出したそうだ。この研究者と被験者の多さが、人間の染色体の複雑さを如実に物語っている。髪の色に関しての研究では今までで最大規模だそうだ。

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興味深いのは、今回発見された124の遺伝子のうち、100の遺伝子はいままで髪の色とは無関係とされていた点。さらに、このうちのいくつかは皮膚がんやクローン病(炎症性腸疾患)との結びつきがすでに確認されており、研究が進めば病気の発生を紐解く鍵となりそうだ。

加えて検死にも役立つかもしれない。DNA情報さえあれば、遺伝子を調べて髪の色を特定できるようになるかもしれないからだ。

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レッド、ブラウン、ヘーゼルナッツブラウン、プラチナブロンド、ダーティーブロンド、ジェットブラック…。欧米人の髪の色は十人十色で、第一印象を決めてしまうといっても過言ではない。特に髪の色が外見の印象を決めがちなのはやはり女性で、今回の研究でも女性のほうが男性よりも一般的に髪の色が明るいことがわかった。研究をリードしたスペクター博士によれば、明るい髪の女性のほうが男性に好かれるため、長期間にわたっての性選択が重ねられてきた結果、徐々に女性の髪の色が明るくなっていったと考えられるという。

もっとも、染めてしまえば生まれ持った髪の色など関係なくなるのだが。

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