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4月23日に世界が終わる?アメリカから届いた最新終末説

唐突なお知らせだが、2018年4月23日に世界の終わりが始まるらしい。

アメリカのキリスト教徒(自称)で数秘術師(自称)、デイヴィッド・ミード氏いわく、この日の空には月と太陽と木星が数奇な配列を成し、新約聖書の『ヨハネの黙示録』に記されているとおりの「天のしるし」が示される。この日を境目に世界は終末へと向かい、やがて宇宙のかなたから飛来してくる惑星X(ニビル、第9の惑星とも)との接触により地球には天変地異が立て続けに起こる。そして『ヨハネの黙示録』に記されているとおり、キリストが再来するだろう――とのこと。

ちなみに同氏は2017年9月23日にもまったく同じ内容を予言していたのだが、地球は今でも変わらず回り続けている。

問題の「天のしるし」とは『ヨハネの黙示録』の12:01章節およびに12:02章節で、このように記してある。

…天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた。女は身ごもっていたが、子を産む痛みと苦しみのため叫んでいた。~日本聖書協会より引用~

 

ミード氏は聖書の「女」を乙女座と捉え、9月23日に太陽と月とが地球からみて乙女座の方角に位置すること、そして「十二の星」が獅子座星群の九つの星に加えて水星、金星、と火星であると力説している。

ところがLiveScienceではこれを真向から否定。この日の月はふたご座に、そして太陽はやぎ座に位置すると説明している。だいたい、惑星Xがもうすでに地球に害をもたらすほど接近してきているとすれば、どんなアマチュア天文学者の望遠鏡にもとっくに捉えられているはず、とも。

ミード氏の予言はすでに何度か頓挫している。当初は2015年10月15日に世界の終焉を迎えるはずだったが、なにも起こらなかったため2017年8月21日に訂正された。今回の「天のしるし」も当初は2017年9月23日に予定されていたのだが延期され、今回の2018年4月23日にズレこんだ。

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予言されたXデーが平凡に過ぎていくたびに、ミード氏は世界の終わりを先延ばしにしていく。なぜこんなにも世界の終わりに固執するのだろうか。

LiveScienceのインタビューに応じたカナダのコンコーディア大学、ロレンゾ・ディトマソ教授(宗教学)によれば、ミード氏が語るような人類滅亡説は50年前ほどから興隆の一途をたどってきた。その根底には人類が抱える矛盾が潜んでいるという。

一方で地球の資源を搾取し、空気を汚し、生物の多様性を踏みにじるような行為を続けている限り人類は滅亡しても当然という考え方。もう一方で、やり直すチャンスさえあれば人類は正しい道を歩み始められるという期待もある。この矛盾を解消するには、一度世界が破壊されてからやり直すしかない。

インターネットのおかげでミード氏が提唱する類の滅亡論はたくさん飛び交っている。困ったことに、インターネットで地球滅亡説がまことしやかに語られるたびに、NASAなどの公共機関に隠蔽の疑いがかけられ苦情や相談が殺到するそうだ。惑星Xが本当に接近していると信じ、NASAの科学者にメールや電話で問い合わせてくる人が後を絶たないという。「怖くて眠れないんです」といった問い合わせに対応しているデイヴィッド・モリソン氏は本当にうんざりしているそうだ。

……ということで、ひとまずはご安心を。4月23日以降も地球は消滅しないだろう。そしてこの地球が消滅しないかぎり、Discoveryではひき続き地球と生命のすばらしさ、おもしろさについてレポートしたいと思っている。

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