野生動物や手つかずの自然が残る地域の保護、公共の安全の維持、そして悪い奴を刑務所にブチ込む……これらはすべて、米テキサス猟区管理官の任務だ。
『テキサスWILDパトロール!』では、全米第2位の面積、6,000種以上の生き物、2,700万もの人口、そして120万ものハンターを持つ同州の安全を守る猟区管理官に密着する。
今では600匹あまりしか生存していないと言われる、野生のアメリカシロヅル。ツルにはGPSが装着されているのだが、これによって「動かない」、つまり「ケガをして動けない」か「死んでしまった」可能性があるツルの存在が明らかになった。果たして、現場に急行した管理官が見たものとは……?
ところ変わって、州でも有数の“危険な湖”であるトラヴィス湖では、管理官がはしゃぐ若者たちを監視していた。州の湖では1シーズンで53人が命を落としたそうで、その主な原因はアルコールにあるという。管理官はこれ以上の犠牲が出ないようにと、若者たちにライフジャケットの着用を呼びかけるが、この手の呼びかけはどの国でもすんなりとはいかないようだ。またある時は、傷ついた鳥を保護して小動物専門の病院に運んだり、数人がかりで大型のワニを捕獲することもあるという。
番組の冒頭では「実際の出来事を描いたもので、映像の一部にショッキングな内容(おそらく動物の死骸とか)が含まれる場合があります」という警告が表示される。酔っ払った状態で水上ボートを運転する(つまり飲酒運転)男を取り締まる場面は、まさに日本の『○○24時』シリーズのようだが、管理官と市井の人々との心なごむ交流もあるので、色んな意味で“アメリカらしさ”が垣間見られるだろう。