Credit : Lomax et al. (2018): A giant Late Triassic ichthyosaur from the UK and a reinterpretation of the Aust Cliff ‘dinosaurian’ bones. PLOS ONE, April 9

最大の魚竜の化石発見、あわせて100年以上前に発見された恐竜の骨も魚竜だと再発見

約2億年前に生きていた巨大な魚竜の骨がイギリスで発見された。しかもこの発見のおかげで170年近く恐竜の骨と思われていた骨も魚竜のものだと判明した。

最大の魚竜

2016年にイギリス、サマセットのリルストックで96cmもの長さの魚竜の下顎の骨が発見された。その大きさからすると、三畳紀後期に生きていたこの魚竜の大きさは26mにもなると見積もられ、これまで発見されている最大の魚竜ショニサウルス(Shonisaurus sikanniensis)の21mよりも25%も大きいとされる。ただし、下顎の骨しか見つかっていないリルストックの魚竜と違い、ショニサウルスの方は頭蓋骨の一部や背骨、肋骨なども揃っている。

恐竜の骨じゃなかった

1863年の版画、左が魚竜の想像図 Public Domain

このリルストックの魚竜は新種だが、まだ命名はされておらず、ただ「リルストックの標本」と呼ばれている。

このリルストックの標本は顎の骨しか見つかっていないものの、時を大きく遡る1850年に発見され、これまで竜脚下目といった大きな恐竜の大腿骨だと思われていた別の標本の正体を明かす鍵ともなった。

イギリス、グロスタシャーで発見されたこの古い標本には、竜脚下目の大腿骨には普通見られない「変わった」栄養孔がみられたが、それが今回のリルストックの標本や、他の魚竜種の前上顎骨や歯骨に見られるものに類似していたのである。また両方のミクロ組織は類似していたことなどから、これは当初思われていた竜脚下目の恐竜の骨ではなく、魚竜のものだと判明したのだ。

また、三畳紀末期には生物の大量絶滅が起きているが、今回の発見は、その大量絶滅が起きる直前に当たる三畳紀後期のラエティアン期にも巨大な魚竜が存在した証拠ともなっている。研究はPLOS Oneで4月9日に公開されている。

Prehistoric Sea Monster Was Nearly the Size of a Blue Whale(LiveScience)

A giant Late Triassic ichthyosaur from the UK and a reinterpretation of the Aust Cliff ‘dinosaurian’ bones(PLOS One)

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