ニューロンに年齢なんて関係ない!高齢になってもニューロンの数は若者と変わらないことが判明

これまで、脳は大人になると新しい細胞を作らないと思われていた。しかし最新の研究によれば、人は高齢になっても死の直前まで脳に細胞が作られていることが判明した。

年齢に関係ない要素

Cell Stem Cellで4月5日に公開された論文では、健康な状態で死亡した14歳から79歳までの28人を死の直後に検死し、その海馬の海馬歯状回という部位を調べた。すると、どの年齢でも神経前駆細胞と未熟ニューロンの数はほぼ同じだった。つまり、人は年をとっても若い時と同様に海馬の細胞から新たなニューロンを作ることができるということだ。

認知障害や、神経精神病、その治療状態にない高齢者は神経発生が維持されている。つまり年齢を増しても海馬に神経が発生することが、高齢になっても認知機能が維持されている要因であると研究では示されてている。

年齢と関係ある要素

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しかし残念なことに脳に関連した機能が全て若者と同じというわけではない。それでは若者と高齢者となにが違うのか。それは、高齢になると血管の形成が少なくなるということや、神経幹細胞プール数が少ないこと、新しくできたニューロンが接続をする機能が低くなっている可能性、などだ。

(認知症とは別に)高齢になると共に記憶能力に影響が出るのは、これらのことが要因であると考えられるのだ。その原因について更なる研究が進めばもしかしたら「年をとってものを覚えるのが難しくなった」なんて悩みも過去のものとなるような時代も来るのかもしれない。

年齢による脳の働きに従来の考えを覆す新たな発見を見いだしたこの研究結果は、今後認知症の原因への理解を深め、また認知症を予防するにも役立つと期待されている。

Brain never stops growing, scientists find, as elderly shown to have same number of new neurons as teens(The Telegraph)

Human Hippocampal Neurogenesis Persists throughout Aging(Cell Stem Cell)