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ゴールドラッシュ!一攫千金の夢がぬりかえた世界史

時は1848年1月24日。舞台は黄金の州、カリフォルニアのコロマにあるサッターズミル。

ジェームズ・マーシャルは水車小屋に通じる水路を点検していた。ふと、冷たい冬の水の中できらりと光るものが目に入り、すかさずそれを手にとったマーシャルは次の瞬間、同僚たちに大声で叫んだ。

君たち!私は金鉱脈を探し当てたようだ!

170年前のこの瞬間、カリフォルニアのゴールドラッシュが始まった。 

金が導いたグローバル化

The Conversationによれば、マーシャルの大発見は国境を越えて瞬く間に世界中に広まり、メキシコ、ハワイ、中央アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、東ヨーロッパと西ヨーロッパ、はたまた中国からも一攫千金を夢見た屈強の男たちがカリフォルニアに集結したという。

その後も1895年にはオーストラリアのバララット、1890年後半にはカナダのクロンダイク――と金鉱脈が掘り当てられるたび、潮が満ちるように人と物資と経済活動が金めがけて押し寄せた。そして、金に引き寄せられた人の波は世界史を塗りかえた。

今まで発見された世界最大の金塊は重さ97.14㎏。1869年2月にオーストラリア・ヴィクトリアで発見された。 – Credit: WikiImages / Credit: Pixabay

夢追い人の原動力

夢を追いかけて遠い異国に旅立った人々の動きは、通信と交通技術を発達させる原動力となり、結果的にアメリカとイギリスの世界進出を促した。電信線、蒸気船や鉄道は金を追う男たちを追うように発展し、さびれた小さな田舎町の港が突如として国際的な人と物資の流れをつかさどる拠点に早変わりし、物流の流れを変えた。

ゴールドラッシュは現代に至るまで続いている。クロンダイクの金鉱脈は今も多くの富を隠し持っており、6人の職を失った男たちがそれぞれの再生をかけてクロンダイクの金を探し求める様子はアメリカのディスカバリーチャンネルで放送されたリアリティー番組『Gold Rush』でも話題を呼んだ。

金だけではない。アメリカはシェールガス革命を迎え、中国は海底油田の開発に余念がない。アフリカではダイアモンド、スウェーデンでは銅、スリランカではムーンストーンを探して今日も泥水に目を凝らして貴石の輝きを求める人々がいる。

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時代は変わろうとも、人々の根本的な欲望は変わらない。ゴールドラッシュの原動力は良かれ悪かれ今も社会を変える原動力となり、歴史を作り出している。

How gold rushes helped make the modern world (The Conversation)

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