Credit : MATISSEによって観測されたシリウスを可視化した画像 - Credit: ESO/MATISSE consortium

人の目では見えないものでも観測可能!ESOの最新観測装置MATISSEが初観測

ヨーロッパ南天天文台(ESO)は、南米チリにある巨大な望遠鏡、その名も「超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)」が、新たな観測装置MATISSE(Multi AperTure mid-Infrared SpectroScopic Experiment)を使った初観測に成功したと発表した。

MATISSEは、人間が見ることができる光とマイクロ波の間に位置する、赤外線を観測するための装置で、3~13マイクロメートルの範囲を観測することが可能。VLTに搭載されるものとしては2代目となり、今までにない詳細な画像を捕らえることが期待されていた。MATISSEの開発には計12年が費やされ、フランス、ドイツ、オーストリア、オランダ、そしてESOの多くのエンジニアと天文学者がその開発に参加したという。

Credit: ESO/P. Horálek

MATISSEの初観測は、オリオン座の恒星であるベテルギウスを対象に行われた。ベテルギウスは数百年後に超新星爆発すると見られている。今回の観測により、ベテルギウスを異なる波長で観測することにより、その大きさが異なることが判明したということだ。

主任研究員は、MATISSEの能力について、高解像度を実現するためVLTの4つの望遠鏡から光を集めて観測していること、3~13マイクロメートルの範囲において他のどの望遠鏡よりもくっきりとした画像を撮影できること、そして将来的にジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡と協力し観測を行う予定だと語っている。

MATISSEは主に若い星の周りにある輪の内側の観測や、様々な年齢の星の観測、そして銀河の中心にある超大質量ブラックホールの周辺の観測に使用されるという。今後どのような新たな発見をしていくのか、今から期待したい。

MATISSE Instrument Sees First Light on ESO’s Very Large Telescope Interferometer (ESO)

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