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なぜ死なない!!最強生物ゴキブリ、秘密の遺伝子

名前を聞くだけでゾッとする方もおられるであろうゴキブリ。何でも食べるし、すばしこいし、沢山湧くし、アレルゲンともなるし、家の中から殲滅させるのは非常に難しい。そんな最強生物ゴキブリの遺伝子を研究したところ生き残りのために味覚や嗅覚が進化していることが判明した。 

ワモンゴキブリ

頭の後ろに輪のような紋があることから日本では「ワモンゴキブリ」と呼ばれる「Periplaneta americana」。日本国内でも家の中で全国的に見られるゴキブリだが、学名には「アメリカーナ」と入っているとおり、英語では「American Cockroach」(アメリカゴキブリ)と呼ばれるもので、もちろんアメリカでも家ゴキブリとして一般的な害虫だ。このワモンゴキブリの遺伝子を中国、華南師範大学が研究、その結果がNature Communicationsに3月20日に発表された。研究ではワモンゴキブリと関連する2種、コワモンゴキブリ(P. australasiae)とクロゴキブリ(P. fuliginosa)の遺伝子も調べられ、比較された。

環境適応進化

そこで判明したのはワモンゴキブリは、環境への適応に関する特定の遺伝子族がより拡張されているということ。例えば匂いや味を感じるための化学受容だ。ワモンゴキブリはこれまで調べられたどの昆虫よりも多い522の味受容器を持ち、そのうち329は苦みの受容器であると考えられた。苦みを認識することで毒のある餌を食べ分けることができるので、より生存に役立つのだ。

そして嗅覚受容体も他のゴキブリ目の虫たちの倍存在し、餌の匂いをより嗅ぎ分けやすくなっている。更にそのうえ、解毒に関連した機能も高く、人間の作った殺虫剤にも抵抗力があるし、免疫も優れており、病原性細菌にも強い。 

ゴキブリの遺伝子を人間に活用?

そんな世に憚る最強の憎まれっ子だが、もしかしたらその遺伝子を探ることで人類の役に発ってくれるかも知れない。ワモンゴキブリは若虫期であれば肢を無くしても再生出来ることでも知られ、以前の研究ではこれに関連した遺伝子はハエの一種であるミバエも持っている事が判明している。今回の研究者たちは今後、人間にもこれが適応できないかと考えて、この臓器再生の過程に関連したタンパク質を特定しようとしているところだ。

American Cockroaches: Genome Sequencing Reveals Why These Pests Are So Hard To Kill(INQUISITR)
The genomic and functional landscapes of developmental plasticity in the American cockroach(Nature Communications)
ワモンゴキブリ(JATAFF)
In a Cockroach Genome, ‘Little Mighty’ Secrets(The New York Times)

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