Credit : Harvard University via YouTube

未来の農業は全てロボットが担う?受粉に害虫駆除に農薬散布…ウォルマートも特許出願

ウォルマート(Walmart)が、農業関連の各種特許を出願していると3月8日付のCBIが報じている。この中には受粉ドローンや、作物に害となる鳥を撃退するドローンも含まれ、どうやら同社は農業自動化に関心を示しているようだ。もしもこれらが実用化されれば、その先に見えるのは進化した農業の姿かもしれない。

CBIによれば、アメリカのスーパーマーケットチェーン大手、ウォルマートの出願した農業自動化に関する特許は6件。同社そのものが農業を始めるとは見られていないが、これらの特許により将来的に、農作物商品に対してより強い影響力を持つことが考えられる。

蜂のように作物を受粉させるドローン

なかでも面白いのがドローン受粉機の特許だろう。これは作物を育てている区画にドローン用のドッキングステーションがあり、そこからドローンが飛び立ち、各作物の花から花粉をセンサーで認識、花粉を採取し、次の花まで飛び受粉させるというもの。

特許が出願されても、また、特許が取得されたとしても、実際にそれを活用した製品がでてくるまではなんとも言えないが、もしこれが現実に可能なものとなれば、ミツバチが大量失踪することで、作物の受粉において世界的に問題となっている蜂群崩壊症候群に対処する助けにもなるだろう。それに、ミツバチに任せるよりもより選択的に受粉を行うことにより効率的な品種改良も可能かもしれない。

なお、同様にドローンにより受粉させるという試みはハーバード大学の「RoboBee」というものもある(トップ画像がそれだ)。そちらは完全に受粉目的というわけでは無く、捜索救難などに使うことも想定したもの。実際に飛んだり、壁にとまったり、泳ぐことも可能なものが作られてはいるものの、センサー類も動力源も備わっていないので実用できるものが作られるのはまだまだ先になりそうだ。

有害生物から作物を守るドローン

ウォルマートの別の特許には、同じくドッキングステーションから飛び発つ、有害生物から作物を守るドローンがある。こちらには可視光カメラや赤外線カメラも搭載しており、作物への被害を確認すると共に、害虫や鳥などの作物に有害な生物を識別可能。

一般的な農薬の散布は、農作物全てに広範囲にかけられるが、これを用いることで、農薬を特定の対象作物めがけて吹きかけることができる。また、鳥が対象の場合は、ただ鳥めがけて飛んでいって追い払うことも可能だ。

農業の将来はロボット化か

農業のロボットによる自動化はイギリスでも進もうとしている。これまで人の手を必要としていた繊細な作物の収穫に使用可能なロボット「グミ・アーム」が開発されているのだ。これは収穫に役立つのみならず、これまで集められなかった農業関連のデータ収集にも役立つとされる。

このようなロボットによる農作業の自動化は、人手不足、コスト増、蜂群崩壊症候群など、様々な要因が背後にあるが、その先にある農業の未来は、これまでの農業の一歩先に進んだ存在となるのかも知れない。

Walmart silently filed a patent for robotic bees meant to pollinate crops(ZME Science)
Is Walmart Moving Into Farming?(CBI)
Autonomous Flying Microrobots (RoboBees)(Wyss Institute)
US20180065749A1(Freshpatents)
RoboBee(YouTube – Harvard University)

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