浮き輪がわりにもなる! カワウソの毛皮が機能性すぎる

ユーモラスな表情と愛らしい仕草で、動物園でも大人気のカワウソ。南極やオーストラリア大陸など一部を除いた世界全域に生息しており、種類によって見た目も生態もさまざま。キュートな顔立ちのコツメカワウソや、カワウソのイメージとは似ても似つかない強面が特徴のオオカワウソなど、とてもバラエティー豊かな生き物だ。

ご存知の通り水辺で暮らすカワウソは、とぼけた顔とは裏腹に泳ぎが上手。手足を器用に使って泳ぎ回り魚や鳥などを捕食するが、その達者な泳ぎの秘密は毛皮にある。みっちりと生えている滑らかな毛皮は水の抵抗を受けにくく、二層構造になっていて下のほうが少し長い。そのため皮膚との間に空気を溜め込むことができ、浮力が増して自由自在に水中を泳ぎ回れるのだ。

そんな毛皮を狙って世界中で狩猟が行われ、数が激減してしまった歴史もある。かつては日本にも「ニホンカワウソ」という種類のカワウソが生息していたが、例に漏れず毛皮目的の狩猟や環境汚染によって数が減少し、1970年代を最後に目撃情報が途絶えてしまった。

しかし、絶滅したと思われていたニホンカワウソが2017年に入ってから、対馬に設置された監視カメラに映り込んだという情報が。残念ながら結果的にはニホンカワウソではなかったものの、国内で野生のカワウソが目撃されたのは実に38年ぶりという大発見だった。

もし動物園でカワウソを見かけたら、愛くるしい仕草や見事な泳ぎっぷりだけでなく、その悲しい歴史に想いを馳せてみてはいかがだろう。

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