なぜそんなことができる!? 平和な田舎町で起こった鬼畜すぎる性犯罪

インターネットで「ミズーリ州」「ブーンビル」を検索しても、めぼしい情報は何も得られないだろう。実際ブーンビルは平和な田舎町だ。古くから土地に住み着いた人間が多いため、住民同士の結びつきも強い。しかし、観光地も、名産品も、何もない。凶悪な犯罪が起こる因子はなかった。

しかし、それは間違っていた。2002年2月12日、花柄の服を着た少女の遺体が、黒いゴミ袋とともに道端で発見されたのだ。少女の名前はアリーシャ・オーウェン。彼女はまだ8歳だったが、遺体には性的暴行の痕が確認された。警察はすぐに捜査を開始したが、手がかりはなかなか掴めない。住民同士のつながりが深い土地柄であるにも関わらず、有力な証拠や証言も得られなかった。

そして6週間後、事件発覚前から行方知れずだったアリーシャの母ジャニスまでも遺体で発見される。検死の結果、ジャニスは娘よりも前に殺害されていた。事件を迷宮入りさせまいと警察が捜査資料を見直していくと、アリーシャ発見時に見逃されていた重要な証拠があったことに気づく。遺体の側にあったゴミ袋に2本の毛髪が付着していたのだ。すぐにDNA鑑定に出すと、それは男性と女性のものだった。

事件を一気に進展させるべく、警察はマスコミを使って大々的な情報提供を呼びかけることに。もう1つの狙いは、犯人に「警察は全力で犯人を探している」というメッセージを送ることだ。すると、アンジェラ・マイズという女性の名前が捜査線上に浮上する。事情聴取で「自分の夫、エリック・マイズが2人を殺害した」と証言した彼女は、公表されていない事件の詳細も知っていた。

すぐさま指名手配をかけた警察は、偶然ブーンビルの大通りでエリックを発見する。怯えて逃げ出したエリックを追い、静かな街にそぐわない激しいカーチェイスを繰り広げた挙句、SWATチームまで登場する事態に発展。しかし、身柄を確保されたエリックからは驚きの証言が飛び出した。「首謀者は妻なんだ」と。

エリックが語る事件の真相は、不快きわまりないものだった。マイズ夫婦は「バーベキューをしよう」と言って母娘を誘い出し、まずジャニスを殺害。その後、8歳のアリーシャに性的暴行を加え、さらに口封じのために顔をビニール袋で覆い窒息死させた。そして翌日、アンジェラは仕事の面接に行く途中に、黒いゴミ袋に入れたアリーシャを道端に捨てたというのだ。

マイズ夫婦の言い分は微妙に食い違っていた。お互い罪を擦りつけようと必死だったのだろう。夫婦にはこれまで何人か子どもがいたものの、全員が「虐待の疑いあり」と州政府に保護されていた。結局、この鬼畜夫婦は毛髪のDNA鑑定の結果が出る前に犯行を自供し、仮釈放なしの終身刑が言い渡された。

平和な街で起こった凶悪な殺人事件はあっけなく終結を迎えたが、残された遺族の苦しみが癒えることはない。

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