Credit : NASA/ESA/G. Schneider (Univ. of Arizona)

ハッブル宇宙望遠鏡が発見した、巨大な散り状星系

NASAのハッブル宇宙望遠鏡は、地上から約600kmの軌道を周回する、その名の通り宇宙の天文台だ。これまでにも多くの撮影を行い、天文学者たちに地球からでは観測することができないような新たな発見を提供してきた。今年2月、ハッブル宇宙望遠鏡が観測している巨大な散り状の星系についての新たな研究が発表された。

発表されたのは、中心に若い惑星であるHR 4796Aが輝いている約2,400億kmにも及ぶ広大な星系について。HR 4796Aの周りには、明るく、小さく細長い楕円形のリングが存在する。NASAによると、この散り状の星系は、生まれたばかりの惑星同士が衝突してできたと考えられている。HR 4796Aが放つ光は太陽の23倍もの明るさであるため、多くの散りをくぐり抜け、遠く離れた場所からでもその光を観測することが可能だ。

また、この散り状の星系は一つの方向に大きく伸びており、これは移動するボートが水面に跡を残すように、HR 4796Aが動いた際に残したものか、またはそこから540億マイル(約870km)離れたところにある赤色矮星のHR 4796Bによる影響であると考えられている。

米アリゾナ大学のGlenn Schneider氏は今回発表した写真に対し、この散りの拡散は、リング状の部分を含む内部が影響し合っていると指摘している。Schneider氏によれば、こういった散り状の星系では多くの星々が互いに引っ張り合うなど影響し合い、構成されているということだ。

Hubble Finds Huge System of Dusty Material Enveloping the Young Star HR 4796A (NASA)

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