Credit : General Electric

GE、超弩級サイズの洋上風力発電タービン発表

アメリカに本社を置くゼネラル・エレクトリック(以下GE)は3月1日世界最大の洋上風力発電タービン、「ハリアデ-X(Haliade-X)」を発表した。GEはこれにより、より安価な再利用可能エネルギーが提供できるとしている。

ハリアデ-Xの高さは250m。米サンフランシスコのランドマークともなっているトランスアメリカ・ピラミッドとちょうど同じくらいの高さで、東京タワーやパリのエッフェル塔には及ばないものの、ブレードの大きさだけでロンドンのビッグベン(96m)よりも巨大な107mもあるモンスター級の洋上風力発電タービンだ。そしてその巨大さのおかげで、最も近い競合製品と比べ45%大きな電力を生むことができるのだ。

GEによれば、1台のハリアデ-Xは年間67GWh生み出すことができ、これはヨーロッパの一般的な家庭1万6,000世帯に十分な電力だという。そう、このタービンは、現在風力発電が盛んであるヨーロッパに焦点を絞ったて宣伝されている。WindEuropeによればヨーロッパには2017年末までに94の洋上風力発電所が4,000台以上の発電タービンにより発電を行っている。

Credit: General Electric

洋上では風が強いこともあり強度も必要だが、ハリアデ-Xは強度を備えると共に、その大きなブレードを生かすことで特に風の弱い状態でも従来のタービンよりも電力を効率よく生むことができるという。また、製造、設営、運営などの対費用効率も上がることで、電気を生み出すまでのコストを削減できるとGEはしている。

Seekerの報道によればGEは、ヨーロッパ市場だけでなく、アジアや、2017年に電力の10%が風力で賄われることとなったアメリカにも目を向けているとしているが、今のところは最大の洋上風力発電市場であるヨーロッパを狙うようだ。とくにアメリカでは、未だ化石燃料による発電が全体の3分の2を占めている状況。アメリカの複数の機関による合同研究によれば、アメリカの電力の80%は風力と太陽光発電で賄うことができるとされる。

だが実際にハリアデ-Xを海上で目の当たりにするのはまだしばらく先になるだろう。GEはタービンの発電機の収納されるナセル部のデモンストレーションは2019年に行い、最初のユニットは2021年に送り出す見込みだとしている。

GE Goes Big on Wind Power with Massive New Turbines(Seeker)

GE announces Haliade-X, the world’s most powerful offshore wind turbine(GE Newsroom)

OFFSHORE WIND IN EUROPE(WindEurope)

Wind and solar power could meet four-fifths of U.S. electricity demand, study finds(UCI News)

World’s Largest Offshore Wind Turbine | Haliade-X | GE Renewable Energy(YouTube)

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