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アカデミー賞とNASAの意外な関係

米国ハリウッドでアカデミー賞授賞式が行われた。誰もがどの映画、どの俳優が選ばれるのかと注目していたことだと思うが、実はアカデミー賞にもNASAの技術が導入されていることを知っていただろうか?

その技術が使われているのが、アカデミー賞受賞者に手渡されるオスカー像。金色の人型の像で、ハリウッドに行けば土産物店で同じようなものを購入できるほど、多くの人に知られているアカデミー賞のシンボルだ。実はこのオスカー像に使われている金コーティングが、宇宙望遠鏡に使われているものと同じ技術なのだという。

NASAによると、金は赤外線の高い反射率や錆びないという特性などから、宇宙空間においてもとても役立つ物質であるという。熱を遮断するため、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の冷却チューブのコーティングなどにも使用されている。

しかし金にも弱点があり、それは反射率が次第に下がってしまうことと、とてもデリケートだということ。金でコーティングしても、折り曲げたりすることにより、全体が剥がれてしまうということだ。宇宙望遠鏡の開発者たちはこれらの弱点を克服するべく、民間企業のEpner Technologyと協力。その結果、高い反射率と耐久性を備えたコーティング技術が完成し、宇宙望遠鏡やその他の製品に使用され始めた。

そして2016年、アカデミー賞の選考を行う映画芸術科学アカデミーがその評判を聞きつけ、オスカー像への採用が決まったという。それまでの金コーティングは時間が経つにつれ剥がれてしまうことが知られていたが、NASAによると新たに採用されたコーティングは、どれだけ時間が経っても絶対に剥がれることはないということだ。

NASA’s Space Technology That Shines at the Oscars (NASA)

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