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海底で7,000年前のネイティブアメリカンの埋葬地発見…米フロリダ

アメリカのフロリダ州務長官は2月28日、アメリカとメキシコに接するメキシコ湾に7,000年前のネイティブアメリカンの埋葬地が見つかったと発表した。この埋葬地はフロリダ、マナソータ・キーの沖合275mの海面下9mの地点だ。

BBCの報道によれば、この埋葬地は元々2016年にサメの歯を探していたアマチュアダイバーが古い顎骨を見つけたことから発見に至ったもの。その後フロリダ州考古学研究局(Bureau of Archaeological Research)がこの場所を調査した。すると、これが7,000年前のものである事が判明したほか、この遺跡の範囲は3,000平方mにも渡ることがわかった。 

前例のない発見

フロリダ州の発表によると、この地は、海面が今よりも低かった数千年前までは淡水の池であり、当時はネイティブアメリカンの埋葬地だったとされる。池の底は泥炭に覆われており、これが幸いにも遺体の腐敗を遅らせたため、7,000年経った今となっても骨が残っていたのだ。浸食やハリケーンなどの自然現象の影響により風化しなかったというのも驚くべき事であり、フロリダ州も発表の中でこの遺跡を「前例がないもの」だと形容している。

また、考古学研究局のライアン・ダギンス博士も大陸棚でこの種の遺跡が見つかったの驚くべきことだとして、「これは沖合の考古学に対するアプローチを永久に変えるだろう」としている。そもそもこのような沖合の海中に先史時代の埋葬地が見つかるというのは非常に希であり、今回の物の他にはデンマークとイスラエルにしか例を見ない非常に希なものなのだ。

ネイティブアメリカンの文化と信仰への配慮も

だが、これがネイティブアメリカンの埋葬地であることも忘れてはならない。アメリカでは先住民族であるネイティブアメリカンは、アメリカへの入植者たちにより土地を奪われ、強制移住政策や虐殺などが行われてきた歴史がある。フロリダ州はこの埋葬地もネイティブアメリカンの宗教的、文化的な重要性を持つものとして、配慮を行うとしている。またフロリダ州歴史資源課は、この発掘プロジェクトの全ての段階で、フロリダのネイティブアメリカンであるフロリダ・セミノール族(The Seminole Tribe of Florida)の歴史保護部と連絡を取り合い行っていくと発表している。

フロリダ・セミノール族の部族歴史保護官であるポール・バックハウス(Paul Backhouse)博士は、「先祖たちが今後7,000年の間も人に妨げられることなく安らかに眠り続けられるような保護計画を共に特定すべく、考古学研究所とマナソータ・キーの住民と肩を並べ共に働けることを我々は喜ばしく感じている」とフロリダ州の発表の中で語っている。

なお、ネイティブアメリカンという表記かアメリカインディアンという表記か、どちらが使われるべきかという問題も存在するが、本稿ではフロリダ州の発表中の表記にならい「ネイティブアメリカン」としている。

7,000-year-old Native American burial site found off Florida(BBC)

Secretary of State Announces Archaeological Evidence of 7,000-Year-Old Site in the Gulf of Mexico(Florida Department of State)

Native American vs. Indian(Indian Country Today)

7,000-year-old Native American burial site discovered near Venice (YouTube )

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