ゴリラの子育ては分業制バッチリ! 母ゴリラと父ゴリラ、それぞれの役割

霊長類最大の体を持つゴリラ。成人したゴリラの逞しい姿は実に勇壮だが、生まれたばかりの赤ちゃんゴリラは思わず目を細めてしまう可愛らしさだ。そんなゴリラだが、こと子育てに関しては人間も驚くほど完璧な役割分担をしていることをご存知だろうか?

ゴリラのメスは4~6年おきに、8か月の妊娠期を経て子どもを産む。2キロほどの体重で生まれたゴリラの赤ちゃんは、半年近く母親のお腹にしがみついて生活し、次第に背中や肩にも乗るようになる。

授乳期は3年と人間よりも長いが、その間にも子ゴリラはすくすく成長。2歳にもなれば駆け回るようになり、ほかの個体が食べているものを観察して勉強し、授乳以外の食事の幅も広げていく。

実は、この段階まで父親の出番はない。ゴリラの子育ては母親から父親へ、リレー形式で行われるのだ。母親は乳離れした子どもを父親の前まで連れていき、そっと座らせる。最初は戸惑っていても、他の子どもが遊んだりする様子を見て、徐々に打ち解けていく。ケンカの仲裁をするのも父親の役目。その方法もしっかりしていて、大きい子を諌めて小さい子をかばうというから、このあたりは人間そのものだ。

こうした時期を経て子どもが父親を認めると、その後をついて歩くようになる。しかし父子の関係が築かれる一方で、5歳にもなると母親が誰なのか分からなくなるほど疎遠になってしまうのだとか。一見ドライにも思えるが、この過程を経ることによって、しっかりとした“子離れ”ができるのだ。

乳児期を過ぎるとその後の成長は早く、およそ13歳で成年となるゴリラ。3年間は母親に愛情を思いっきり注がれ、その後は父親の背中を追うことで、立派な大人になっていくのである。

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