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地球人は宇宙人におおむね友好的…米大学調査

地球外生命体に出くわしたら、人類はどう反応するだろうか?

今までだれも追及しなかったこんなシンプルな疑問について、アリゾナ州立大学の心理学者、ヴァーナム助教授率いる科学者チームがアンケート調査とメディア分析を組み合わせて科学的に調査したそうだ。結果は「おおむね友好的」。ただし、映画に出てくるようなクリーチャーの類ではなく、あくまでも微生物のみに言及した結果だそうだ。

「もし地球外生命体とばったり出くわしたとしても、地球人は案外楽観的のようです」と主任研究員のヴァーナム助教。「別の調査結果によれば、アメリカと西ヨーロッパの人口の約半分は、もうすでに地球外生命体が地球に訪れていると信じているそうです。それでもこれといった混乱は今までみられていません。」

しかし、とヴァーナムは続ける。「おそらく人間が初めて遭遇する地球外生命体は微生物である可能性が高いことが科学者のほぼ一致した意見です」。

そこで今回の研究では、過去に地球外生命体(微生物)の存在を期待する報道が、どのような言葉で表現されていたかをテキスト分析ソフトウェアを使って調べた。調査した過去の報道は以下の五つだった。  

  1. 中性子星の発見、1967年(「パルサー」とも呼ばれる中性子星は強い光を放つため、当初は宇宙人からのメッセージだと思われていた)
  2. Wow!シグナル受信、1977年(電波望遠鏡で受信した謎の電波信号で、こちらも宇宙人からのメッセージだと思われていた)
  3. 火星発の隕石の中から化石化した微生物らしき痕跡を発見、1996年
  4. 恒星KIC 8462852A(またの名を「Tabby’s Star」)が見せた極めて不規則な減光、2015年
  5. 恒星トラピスト1のハビタブルゾーン内に発見された惑星群、2017年

ウェブ上でアンケート調査も行い、もし地球外生命体がいたら自分はどう反応するか?また、人類はどう反応すると思うか?の2点について501人に聞いた。

さらに別の256人を対象に、「火星に地球外生命体(微生物)が発見された!」という架空のニュース記事を読んでもらい、自由回答を得た。

すると、三つの調査を総合して、被験者の反応はおおむねポジティブなものだったという。

被験者の反応を示した棒グラフ。青が肯定的な言葉の占める割り合いが多かった場合、オレンジはその逆 – Credit: Frontiers in Psychology

興味深いのは501人の回答で、自分よりも人類全般のほうがネガティブな反応をするだろうと予測した人が多かったそうだ。

もうひとつ面白いのは、三つ目の調査で火星の微生物に対してポジティブな反応を示した人の割り合いが、地球上の実験室で人工生命体を創り出したとするフェイクニュースに対するポジティブな反応よりも多かったことだ。

人工生命体に抵抗を感じても、火星に生命が宿っている可能性にはわりとオープンな地球人。近い将来、スペースXなどの宇宙開発ベンチャーが火星旅行の切符を売りだしたら、飛びつく人も案外多いかもしれない。

How Will We React to the Discovery of Extraterrestrial Life? (Frontiers in Psychology)
The Search for Alien Life Continues, Even on Earth (American Association for the Advancement of Science)
Earthlings likely to welcome alien life rather than panicking, study shows (The Guardian)

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