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古代魚には未知の第七感が備わっていた可能性が浮上

視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚。人間に備わっている五感に加え、サメなどの魚類は第六感とも言われる電気感覚を持っている。さらに最新の研究で、板皮類と総称される古代魚の頬に、六感のいずれにも当てはまらない「第七感」をつかさどるかもしれない謎の感覚器官が発見された。

サメは電気感覚を持つ魚類の代表格として知られる。上の画像でサメの鼻先にプツプツした無数の孔が確認できるが、これが電気感覚を感じ取るセンサーだ。孔の中はゼリー状の筒になっていて、微弱な電流でも奥の受容細胞へと伝達され、そこから脳に伝えられる。ホオジロザメの場合、100万分の1ボルトの電位差も感知できるほど高感度だそうだ。

Credit: Paleontology via Wiley Online Library

サメやエイの仲間はこの高感度センサーを使って獲物を捕らえる。電気感覚を使って仲間と交信できる魚類もいる。肺魚、シーラカンス、ギンザメ、ヤツメウナギなど、幅広い魚類が電気感覚を備えていることも最近の研究でわかってきている。

そこで、電気感覚の進化をたどるために古代魚の化石をCTスキャンで分析したところ、古代魚の多くにも電気受容器官と思われる構造が発見された。4億年前の肺魚の祖先にもプツプツした孔が確認され、特に発達した電気受容器官を持っていたと考えられるそうだ。映像は肺魚の頭蓋骨の化石。赤い部分は電気受容器官で、紫の部分は神経系だ。

肺魚のほか、同じ4億年前の古代魚にも多彩な電気受容器官が見つかり、この時期の脊椎動物が様々な電気受容器官を「お試し」していた可能性が高いという。

さらに、板皮類と呼ばれるいかつい鎧のような骨板で体の半分を覆われた魚の頬の部分からは、電気受容器官でもない、ほかのどの感覚器官にもあてはまらない謎の器官が初めて発見されたそうだ。画像の緑色の部分が「Young’s Apparatus」と名づけられた新器官だ。

Credit: Paleontology via Wiley Online Library

いったいこの器官はなにを察知していたのか?人間にはわからない、まったく未知の世界を感じ取っていたのは確かだ。

The shocking facts revealed: how sharks and other animals evolved electroreception to find their prey (The Conversation)

Electroreception in early vertebrates: survey, evidence and new information (Paleontology)

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