アメリカ屈指のサイテー男! 出会い系に潜むワナ

世の中には嘘を嘘で塗り固め、それを恥とも思わず平気な顔をして生活している人間がいる。そんな嘘で女性を騙し、金を盗み、指名手配までされたサイテー男がアメリカに実在した。

2011年、オレゴン州ポートランドに住むジェン・クラークは、シングルマザーだったが収入もあって家を持ち、娘と順風な生活を送っていた。それでも独り身の寂しさから抜け出すことはできず、夏休みに娘が父親のもとで過ごしている間に、出会い系サイトを介して新たなパートナーを探し始める。

肉体関係を求める男性ばかりの中で出会った“レイ”という男性に、ジェンは特別な感情を抱く。しばらくメールでやりとりした後デートをすると、テレビのディレクターをしているというレイの虜になってしまった。

するとレイは、前に付き合っていた恋人が「イカれていた」ことを告白。その女性はウェブサイトを開設して彼の誹謗中傷を書き連ねているというのだ。実際にサイトを見てみると「ディレクターはウソ」といった情報や、彼を揶揄するような言葉が並んでいた。

ジェンは真偽を確かめるため、サイトの管理者の話を聞くことに。コリーンと名乗る元恋人の女性は「彼の被害者たちによるグループがある」と言ってジェンを誘ってきた。「レイ・ホリークロスは前科のある極悪人だ」とも聞かされたが、ポートランド警察に確認すると「どの州でも告発されていない」とのことで、一旦レイへの疑いは晴れる。

同居生活が3ヶ月を過ぎた頃、長らく無職だったレイから「ディレクターの収入が入った」と小切手を渡されたジェンは、ますます彼を信頼し親密になっていった。しかし、レイが「亡くなった祖母の遺産整理をする」と1ヶ月ほど家を空けたタイミングで、再び元恋人から連絡が。数々の悪行を自慢しているレイ自身の投稿を見せられ、さらに帰ってきたレイの態度の変化も気になったジェンは、ますます猜疑心をつのらせていく。

やがてジェンは決心し、レイの祖母の番号に電話をかけてみることに。すると受話器を取ったのは、なんと死んだはずの祖母だった。しかも祖母は「レイには病的な虚言癖があり、家族全員から金を盗んでいる」と証言。あの小切手も祖母が送ったものだった。

「恋は盲目」というが、そんなことがあってもレイとの関係を断ち切れなかったジェン。その後いろいろあって娘を父親に引き渡し、実家で母親とレイと3人で暮らすことになるが、レイは彼女のパソコンと現金、クレジットカードを盗んで失踪する。ショックを受けたジェンは警察に通報し、さらに地元メディアにも自身の体験としてレイの犯罪行為を告発した。

その後も行く先々で女性を騙し続けたレイだったが、ついに被害者たちに復讐される時が来た。嘘に気づいた女性の通報により、インディアナ州ミシャワカで逮捕されたのだ。ところがレイは、窃盗の罪で懲役18ヶ月の判決を受けたものの、2014年に釈放。20以上の偽名を使って悪行を繰り返した「インターネットの女たらし」だけに、現在もこの“教訓”を生かして、より巧妙なワナを女性に仕掛けているかもしれない。

いわゆる出会い系サイトは、普段交流のないタイプの相手と巡り会えるのもウリのひとつだ。とはいえ、多少内面に問題があっても十分モテそうな美男/美女が、わざわざネット上で恋人を探す必要があるだろうか? 一見“よりどりみどり”の出会い系も、現実世界と同じく過剰な期待をせず慎重に利用したいものだ。 

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