Credit : NASA

ウィルスは常に上空から降り注いでいる

私たちのまわりには、何億というおびただしい数のウィルスやバクテリアが常に空から降ってきているそうだ。チリやホコリにくっついて気流に流されながら、これらは地球全体に拡散している。

どのくらいの数が拡散しているのか?それを調べるために、ブリティッシュコロンビア大学の研究者たちがスペインのシエラネバダ山脈に登り、標高3,000メートルの地点でチリや水蒸気を採取した。このあたりは自由対流圏と呼ばれ、地表の天候から影響を受けずに大気が自由に動いている。竜巻や砂嵐、雨や風からは直接影響を受けない「純粋な」大気……のはずなのだが、なんと、ここでも1平方メートルにつき約8億個ものウィルスが発見されたそうだ。

これだけ多く見つかったということは、ウィルスが考えていたよりもはるかに長い時間をかけて遠くまで拡散していることになる。そしてウィルスはこの高度から地表に向かって絶えず落ちてきているのだ。

毎日これだけの数の細菌が上空から降り注いでいるなんて恐ろしい話だが、今まで知られているおよそ32万種類のウィルスのうち、ほとんどはバクテリアを標的とするものだ。さらに、ウィルスは種子バンクのような働きをして地球上の生態系に有益な影響をもたらしているとも考えられている。

それでも油断はならない。今後、気候変動に伴い砂漠化が進めば、ウィルスの雨は今よりも土砂降りになる可能性があるのだから。

Billions of viruses are showering the planet’s surface in every moment (ZME Science)

Deposition rates of viruses and bacteria above the atmospheric boundary layer (ISME Journal)

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