ニューヨーク市が混雑課金制度を本気で検討中

史上最悪の渋滞に悩まされているニューヨーク市が、市の中心部に乗り入れる車両に対して混雑課金制度を検討している。

ニューヨーク市の渋滞は今に始まったことではないが、これまで数々の渋滞緩和対策に失敗し続けてきた。2007年には前市長のブルームバーグ氏がアメリカ初の混雑課金制度を提案するも、反発が大きすぎて廃案に追いこまれてしまった。その後、バスや自転車の専用レーンや歩行者天国が設けられたが、渋滞は緩和されていないどころかひどくなる一方だ。

ひどくなっている背景には急激な人口増加が挙げられる。携帯電話の普及によりUberやLyftのような配車サービスを利用する人が増え、加えて年間約6000万人の観光客がタクシー需要を高止まりさせている。トドメは公共交通の老朽化だ。地下鉄で移動しようにも、信号トラブルで足止めを喰らうのがしょっちゅうとくればさすがに「ヘイ、タクシー!」とならざるをえないだろう。

業を煮やしたニューヨーク知事のクオモ氏が今年1月に新しい混雑課金制度『Fix NYC(ニューヨークを治せ)』を発表した。60丁目以南のマンハッタンに侵入する車両から通行料金を徴収し、タクシーとハイヤーは2~5ドル、トラックは25.34ドル、一般車両は11.52ドル程度の見込み。課金で得た収入の大半は公共交通の整備に使われるそうだ。

Credit: Discovery Channel

ところで、せっかくニューヨークに遊びに行くのに、高いタクシー代が余計に高くなるのはユウウツ…と思っているそこのあなた。ニューヨーク市を走る1万3000台のタクシーの中に、たった1台だけお金を払ってくれるタクシーがいるのをご存知だろうか?

ディスカバリーチャンネルが放送するクイズ番組『キャッシュキャブ(Cash Cab)』では、たまたまキャッシュキャブに乗り込んだラッキーな乗客が目的地に着くまでの間、できるだけ多くのクイズに正解して現金をもらう。ちなみに今までの最高額は6,200ドルだったとか。

もしそれっぽいトヨタ・シエナのミニバンタイプを見かけたら、迷わず「ヘイ、タクシー!!」してみてほしい。

Credit: Discovery Channel

Are traffic-clogged US cities ready for congestion pricing? (The Conversation)

Driving a Car in Manhattan Could Cost $11.52 Under Congestion Plan (The New York Times)

Cash Cab (Discovery Channel)