Credit : University College London

1万年前のイギリス人は褐色の肌と青い目を持っていた

イギリスでもっとも古いガイコツ、通称「チェダーマン」。このチェダーマンの頭骨からDNAを採取することに成功したロンドン自然史博物館の研究者たちが、最新の遺伝子解析技術をもとに外見を詳細に再現した結果、現在グレートブリテン島に住んでいる人たちよりだいぶ肌の色が濃かったことが分かった。

チェダーマンは、今からおよそ1万年前、最後の氷河時代が終わったころにヨーロッパ大陸から陸路でグレートブリテン島に移り住んできた先住民のなかでも、唯一全身の骨格が保存されている貴重な標本だ。

今回の分析によれば、チェダーマンは褐色の肌と黒い髪を持ち、旧石器時代にアフリカに生きたヒトの祖先に近い容姿だったが目は青かった可能性が高いという。現代のヒトには見られない組み合わせだったことから、私たちが現在「アフリカ人」「ヨーロッパ人」などと区分している外見の違いは歴史が浅く、常に変動していると考えられるそうだ。

Credit: Natural History Museum

10年ほど前に再現されたチェダーマンは、当時のDNA鑑定技術が今ほど正確ではなかったために比較的肌の色が薄いと思われていた。

Credit: Natural History Museum

チェダーマンの時代にはおよそ1万2000人がグレートブリテン島に住んでいたと考えられている。彼らは犬を飼い慣らし、弓矢で鹿や猪を狩ってその毛皮で居住用のテントを作って暮らしていた。後世にわたって繁栄し続け、現在グレートブリテン島に住む白人系のおよそ10%にチェダーマンのDNAが受け継がれているそうだ。

さらに今回の遺伝子分析では、チェダーマンより前にグレートブリテン島に住んでいた人食い人種とは血がつながっていないことが判明したという。

The first Britons were black, Natural History Museum DNA study reveals (The Telegraph)

Documentary to reveal surprising face of Britain’s oldest complete human (Natural History Museum)

Face of first Brit revealed (University College London)

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