Credit : BO WANG / NATURE PUBLISHING GROUP / AFP via eNCA

1億年前の琥珀に眠る尻尾のあるクモ…科学者達も分類に悩む

琥珀の中に保存されている1億年前の「尻尾のあるクモ」の標本が調査された。しかしその分類に関しては科学者達の間でも意見が分かれている。

調査に用いられたのはミャンマーの琥珀の中に見つかった「キメラのクモ」(Chimerachne yingi)という属名を持つ原始グモ。クモ類の最初の先祖よりも2億年新しく、腹の部分から尻尾のように鞭のような尻尾のような「尾節」がついているという原始的な特徴を持っている。これは現代のサソリに見られるものだ。それと同時にこのクモは、触肢が精子を渡すための形状となっていたり、糸を出すための紡糸口金の形状など、現代のクモにも似た特徴を備えている。この、古代と現代の特徴が混在したクモの存在からは、このような尻尾を持つクモは古生代に生じ、少なくとも白亜紀の東南アジアまで生きていたのではないかとみられる。

このクモは二つの研究チームにより調査されており、片方のチームはこれをクモ類クモガタムシ亜目に、もう一方のチームはこれが最初の真のクモ類ではないかとしてクモ目に属すと結論づけている。クモの進化については実は未だにはっきりとわかっていないところが多いが、クモの分類に疎い人々にとってはこの「キメラのクモ」が映画『ジュラシック・パーク』の恐竜みたいに琥珀から蘇らせられて人を襲ったりしない限りは問題無いので、今後も科学者の間の意見が一致するまでゆっくり調査を続けてもらいたいところだ。

琥珀の中のクモ(Natureasia.com)

Cretaceous arachnid Chimerarachne yingi gen. et sp. nov. illuminates spider origins(Nature)

100 million-year-old spider with a tail found trapped in amber(eNCA)

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