盗撮、足フェチ、おむつフェチ! 異常執着が起こした犯罪

アルコール中毒、カフェイン中毒、ネット中毒、ショッピング中毒……世の中には様々な中毒が存在するが、ここでは“一線”を超えてしまったことで法に触れ、逮捕されてしまった3名の異常な中毒者たちを紹介したい。

まずは、2013年10月3日に逮捕されたローラ・レイブという主婦。5人の子どもを持つ37歳の彼女は、子どもを送り出した後にメイクと変装をして自ら動画を撮影、ネットに公開する日々を送っていた。きっかけは2006年に始めたネットオークション。育児や家事に追われストレスを抱えて過ごしていた彼女は、ネットの魅力に取り憑かれのめり込んでしまったのだ。

そのうち、ある男性にオークションサイトのプロフィール写真を褒められ「別のカテゴリーに載せるべき」とアドバイスを受けたことに端を発し、アダルトカテゴリーで自らのコスプレ写真を販売することに。ローラは最初に投稿した写真が80ドルで売れたことに舞い上がり、より過激で露出度の高い写真を撮るようになっていった。やがてファンができ注目されるようになると、彼女の“注目欲”はエスカレート。2010年には、ポルノ動画投稿サイトに1日30本の動画を投稿するまでになっていた。しかも、わずか2ヶ月の間に2000もの動画を公開し、約4000ドルを売り上げたというから驚きである。

もちろん、ここで満足していればローラが逮捕されることはなかったが、ある時彼女は一線超えてしまう。ファンのリクエストに応える形で盗撮動画を撮影することになったのだ。その場所は公衆トイレ。そこで、用を足している女性の足を盗撮するという違法行為を繰り返すようになる。

ある日警察は、おとり捜査で購入した動画の数々から撮影場所とローラの住所を特定。彼女は盗撮容疑で逮捕される。罪を認め「経済的にも精神的にも家族を傷つけ、友人も失った」と語り、犯した罪への後悔を口にするローラ。しかし、今でも「注目されたい」「自分を褒めて欲しい」という欲求は決して消えないのだという。現在、彼女は1年半の懲役刑を経て釈放され、保護観察下に置かれている。

2人目は、2010年11月5日に逮捕されたロバート・ホワイト。通称“靴男”と呼ばれるこの男は、「女性の太ももを舐める」という嗜癖によって罪を犯すことになる。

まず、ショッピングモールで娘の靴選びに悩む父親、または妻の靴を探す夫のふりをして、女性客に「靴を試着して欲しい」と依頼。女性が了承したら「靴を履かせる」といって床にひざまづき足を触るのだ。直近の被害者であるリサの証言によると、ホワイトは彼女の太ももの内側を舐め、足を自分の股間に当てて自慰をしていたのだとか。恐ろしくなった彼女は靴も履かず、一目散にその場から逃げ出した。その後、ニュースで公開された防犯カメラの映像に映るホワイトの姿を見て警察に通報。その後2週間で、4人の女性から被害の報告があったという。

かくして警察に捕まったホワイトだが、容疑に関してはきっぱりと否定。「靴の試着を手伝っていた際、偶然太ももに顔が当たっただけ」と主張したというから呆れるが、結局2009年に2件の性犯罪で6ヶ月の受刑が確定。性犯罪者として登録されることとなる。反省の色を示さないホワイトは服役後も懲りることなく、その後カリフォルニア州で罪を犯し再逮捕。さらに2年間の服役を経て、現在は保護観察下に置かれている。

最後は、2009年9月24日に逮捕されたアレックス・デイヴィス。自らを「ABDL(Adult Baby Diaper Lovers/赤ちゃん用おむつを好む大人)」と呼ぶ20歳の学生だ。6歳の頃からおむつを盗み続けているという筋金入りのフェチで、大人用おむつを使用するにとどまらず、汚れた赤ちゃん用のおむつを求めてゴミ箱を漁るという異常者である。

ある日、住人の通報によってゴミ箱を漁っていたアレックスは警官に捕まってしまう。しかし、私道の外に置かれたゴミ箱の中身は私有財産ではなく罪に問えないため、警告だけでことなきを得ることに。アレックスも自らの行動を省みて反省したという。そう、ここで踏みとどまっていれば彼は犯罪者にならずに済んだだろう。しかし、抑えられないおむつへの欲求は彼の異常行動をエスカレートさせる。ある夜、彼は汚れたおむつを求めて住宅に不法侵入してしまったのだ。家主に見つかり通報されたアレックスはあえなく逮捕。保護観察期間を刑務所で過ごすこととなるが、もちろん「おむつ使用禁止」という条件付きだ。

「人生最大の失敗でした」「(おむつ使用禁止は)つらすぎる条件」と話すアレックス。にわかには理解できないが、彼にとっておむつは正常な性的反応サイクルの一部であり、それを失うことは耐え難いことなのだろう。そんなアレックスは現在、同じくABDLの人々と交流しながら共通のフェチを持つパートナーを探している。いわく、もし実現したら最高に幸せだと思うのは「恋人におむつを換えてもらうこと」だそうで……。

実際かなりヤバい中毒を抱えた者たちではあるが、他人に迷惑さえかけなければ犯罪者として世間を騒がせることもなかったはず。ここで紹介したのは、抑えきれない欲求とともに一線を超えてしまった者たちの、ほんの一部の事例である。 

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