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金、そのドラマチックな誕生から人が使うまで

人々を魅了し続ける美しく希少な鉱物、金。そのドラマチックな誕生から、我々が使うまでの過程を俯瞰してみよう。

金は多くの重金属と同じく、恒星の核融合の過程で徐々に軽い元素から重い元素が作られていく過程で生まれたとされる。それが超新星爆発などで宇宙に飛散した。他にも中性子星の連星が互いを高い質量で押しつぶし爆発したという説もある。地球へは、そうやって生み出された金その他の金属を含んだ隕石が、地球誕生から2億年ほど後になって降り注いでやってきたとされる。当時の地球はまだ熱く、溶けた鉄は金や白金と共に地球の核の中に流れていった。

時は流れて現在。世界の金生産の60~70%は露天掘りで採掘されたものだが、地下にはまだまだ人が手を付けていない金鉱山があるとされる。そして先ほど述べたように地球の核にも未だ金を含めた貴金属が眠っている。その量はなんと、地球の表面全てを4mの厚さで覆えるほどあるそうだ。

金は川に沈殿する砂金というかたちで見つかることもあるが、鉱山から金を含む鉱石を掘り起こした場合は精錬しなくてはならない。アルカリ性シアン化物溶液やに金を入れ溶かしたり、シアン化ナトリウムを用いて金を溶かしたりなどして金を取り出す方法などがある。こうして取り出した金を更に精錬するにもまた、様々な方法があるが、99.5%の純度まで精錬可能なミラー法と呼ばれる融点にある金に塩素ガスを用いる方法や、電気分解により99.99%の純度にまで精錬可能なウォールウィル法の二つが一般的だ。

古くから権力の象徴として飾りなどに用いられたその美しい見た目。卑金属から金などの貴金属を生み出す錬金術や、触れるもの全てが金に変わってしまうミダス王の話、歴史的にも金を巡った侵略や争いに事欠かず、知識の探求や欲望の象徴ともなり、人類の歴史を動かす力ともなってきた金。現在でもその象徴性は金メダルなどにも見て取ることができる。こう考えると日常からかけ離れた存在かに思えてしまうが、金は熱や電気の伝導性にも優れ錆にも強い事から電子回路やコネクタのメッキなどにも用いられており、普段使うコンピュータやスマートフォンの中にも使われたりする。金は、私たちにとってとても身近な存在なのだ。

About Gold(World Gold Council)

How Gold is made and how it got to our planet(ZME Science)

Where Does Gold Come From?(YouTube)

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