イクメンのお手本! キツネの二人三脚な子育てに感動

昔話や絵本に頻繫に登場したり、神の遣いとして信仰の対象となったりと、日本人にとって身近な存在であるキツネ。奈良時代の歴史書「日本書紀」には、すでにキツネに関する記事が記されており、古代から人間との関わりがあったことを証明している。

日本や中国では、キツネは人間をはじめとしたさまざまなものに化け、人をたぶらかす存在としても言い伝えられている。伝承にもたびたび名前があがる「妖狐(ようこ)」という妖怪は、霊力を備えたキツネとして描かれており、数百年もの命を持つという。

ところが言い伝えとは裏腹に、アカギツネなど実際のキツネの寿命は10年前後で、その多くが事故や病気などにより2~3年で命を落としてしまうという。さらに生まれたばかりのキツネは目が開いておらず、2週間ほど何も見えない中で生活しなければならないため、天敵に襲われるリスクが非常に高い。これもキツネの平均寿命を引き下げている理由の一つだ。

フクロウやアナグマなど天敵の多いキツネだが、哺乳類では珍しく夫婦で協力し合って子育てを行う動物でもある。オスのキツネは生まれたばかりの子どもを守りつつ、母キツネの狩りを手伝うという、動物界きってのイクメンなのだ。

10ヶ月ほど一緒に暮らし子どもたちが巣立つと、子育てを終えた親キツネもそれぞれ別々の場所へと旅立ってゆく。そうしてまた繁殖期を迎えたキツネたちは、別のパートナーと夫婦になって子育てをする……と、「ずる賢くて意地悪」というイメージとはかけ離れた、なんとも愛情に満ちあふれた生き物なのだ。

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