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自動運転システム試験中のアップル、その経緯を振り返る

先日、アップルがカリフォルニアで試験中の自動運転車の数を27台に増やしたと報じられた。これを機にアップルの自動運転車に関する経緯を軽く振り返ってみよう。

アップルが当初より自動運転車を念頭に置いていたのかは定かではないが、かなり以前から車を作ることに興味を持っていたのは確かなようだ。MacRumorsによれば、アップルはすでに2007年の初代iPhoneローンチ以前から車に興味を示していた。しかしiPhoneに注力するため2008年には車のアイデアは中止に。もう一度アップルと車の関係が登場するのはそれから6年後の2014年のこと。「プロジェクト・タイタン」のコードネームのの下で、1000人の社員を集めどうやら車らしい何かを開発していた。同年アップルのスマートフォンiPhoneでは、対応した車内のテレマティクスと接続するためのアプリケーション「CarPlay」が発表されているのも興味深いところだ。

その後プロジェクトトップの変更など紆余曲折があり、2016年にはプロジェクトに関わっていた職員の多くをレイオフ。この時点では、プロジェクト・タイタンで開発されている車は電気自動車かとウワサされていた。MacRumorsによればこのレイオフされた社員の多くは自動運転関連のスタートアップ企業に再就職したという。そしてアップルは2017年4月にカリフォルニア州で3台の自動運転車の試験許可を得ている。それから2ヶ月後の6月にはアップルCEOのティム・クックが同社が車の「自動運転システム」に取り組んでいると発言している。

アップルは新製品の多くを秘密裏に開発しているが、公道を走らなければならない車はどうしても公に許可申請をせねばならず、隠しておくことが難しい。それもあってCEOもこれを認めているのだろうし、冒頭でもお伝えした今回新たに新たに24台が自動運転試験に加わり、総勢27台のレクサスRX 450hがテストされることが判明しているのだ。

自動運転タクシーの実現を目指すVoyageの共同設立者マックアリスター・ヒギンズは、最新のアップルの自動運転車の動画をツイッターに掲載。その動画には、上部にカメラが多数ついた分厚い板を載せたかのようなレクサスRXが写っている。ヒギンズはこの車の上に乗った装置内に主な処理機能が入っているとみており、それはつまりアップルの開発する自動運転システムがモジュール式である可能性を示唆している。もしそうであれば、すでに所有している車にこれを付けることで自動運転を可能にするようなものになるのかもしれない。グーグルの自動運転車プロジェクトから始まったウェイモ社など、多くの自動運転車がその機能を内蔵しているなかで、これは興味深い。

アップルが車に興味を示してからかれこれ10年。一体同社の自動運転システムがどんな実を結ぶのか、楽しみだ。

Apple’s growing self-driving car initiative now includes 30 test vehicles(BGR)

Apple Expands California Self-Driving Test Fleet to 27 Cars(Bloomberg)

MacCallister Higgins(Twitter)

Apple’s Project Titan self-driving test car has a lot going on up top(TechCrunch)

Apple expands its self-driving car fleet – ANI News(YouTube)

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