Credit : © Gregor Brändli. via Naturhistorisches Museum Basel

230年前のミイラ、現英国外務大臣の先祖と判明

230年前のミイラが、イギリスの政治家ボリス・ジョンソンの曾曾曾曾曾曾曾祖母(7代前のおばあさん)のミイラであることが判明した。

イギリス外務・英連邦大臣、ボリス・ジョンソン。元ロンドン市長でもある彼は、イギリスのEU脱退を推進し、差別発言や問題発言に事欠かず、その奇妙な髪型も相まって「イギリスのトランプ」とも形容される人物だ。そんな彼の遠い親戚だと判明した女性のミイラは、元々スイスはバーゼルのBarfüsser教会から1975年に発見されたもの。

祭壇の真ん前に埋葬されていた裕福な出で立ちのミイラであったが、墓石などはなかった。研究者達がその正体を調べて行くにつれ、この女性は水銀中毒であったことが判明した。今でこそその毒性で知られる水銀だが、15世紀末から19世紀にかけては梅毒の治療などにも使用されていた。それでもミイラの正体はわからなかったが、この教会近辺にはバーゼルの裕福な家庭の墓などがあり、それらの記録などからこれがバーゼルの名家、ビショフ(Bischoff)家の誰かではないかと推測された。

© SRF. Rekonstruktion: Ursula Witter-Backofen. Modifikation: Sandro Barmettler, Grafiker, SRF, in Zusammenarbeit mit dem Landesmuseum Zürich und dem Schriftenatelier SRF

研究者たちはミイラの足の親指からDNAを採取、今も生きるビショフ家の人々のDNAと比較。すると99.8%の確率で母方を同じくすると判明した。こうしてこのミイラが1719年に生まれ1787年に没したアンナ・キャサリーナ・ビショフ(Anna Catharina Bischoff)であることが特定されたのだ。彼女の子供やその先の世代についても判明し、その一人がボリス・ジョンソンだったのである。

アンナ・キャサリーナ・ビショフが彼女の曾曾曾曾曾曾曾孫の事をどう思っているのかは定かではないが、少なくともボリス・ジョンソンはこのミイラとなった親戚を「彼女は性医療のパイオニアだ」などとして誇りに思っているとツイートしている。

ビショフが梅毒にかかった原因は、梅毒患者の看護をしていて感染したのではないかとのことだ。そして死因は水銀治療による水銀中毒によるものとみられている。だが皮肉なことに、彼女の正体を探ることができたのも、水銀により遺体が保存されていたからだった。

230年前の女性のミイラ……実は英外相の遠い先祖(BBC)

Boris Johnson ‘is descendant’ of mummified Basel woman(BBC)

BARFÜSSERMUMIE(Naturhistorisches Museum Basel)

Boris Johnson(Twitter)

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