皆に愛される「トヨタ・プリウス」はモータースポーツでも活躍中!その歴史を紐解く

日本で一番よく知られているクルマの一つに、トヨタ『プリウス』があることは間違いないだろう。市販のハイブリッド車としての知名度が高いプリウスだが、実はモータースポーツでも活躍している。

プリウスはチームapr(エー・ピー・アール)のベース車両として、2012年からSUPER GTのGT300クラスに参戦。2016年からは現行モデルをベースとした車両2台体制で戦っている。aprは元々チューニングパーツメーカーのレース部門としてスタートしたものの、2000年に独立。以後、トヨタの様々なモデルをベースとした車両で参戦を続けている。

現行モデルベースとしては初となる2016年、31号車を操る嵯峨宏紀選手と中山雄一選手は、最終成績で2位を獲得。チャンピオンには一歩届かなかったものの、その高いマシン性能とドライビングテクニックを大いに見せつけた。2017年シーズンも同じく30号車、31号車の2台体制で参戦。両車とも基本的に同様のチューニングが施された同じスペックだが、30号車は横浜ゴム、31号車はブリヂストンのタイヤという個性を持たせて登場。結果は31号車が15位と悔しい結果になったが、それでもプリウスが勇ましく走る姿を多くの人の目に焼き付けることとなった。

一般的には、モータースポーツの場で活躍していることはあまり知られていないプリウス。その歴史を紐解いてみると、誕生したのは1997年。実に今から20年以上も前だ。世界初の量産ハイブリッド車として登場し、現行モデルは4代目となる。今ではプラグインハイブリッドやEVの登場などで、燃費が良く、環境に優しいクルマというイメージは薄れつつあるが、そんな「環境に優しいクルマ」の先駆けとなったのがこの初代プリウスなのだ。

しかしプリウスが本格的な人気車種になるのは、2003年に登場した2代目から。海外展開も視野に入れられたことから、車体も大きくなり、ハイブリッドシステムも強化。2009年には3代目が登場し、その2年後となる2011年には初代と同様の小型ハイブリッド車『アクア』が誕生することとなる。アクアは海外で『プリウスC』という名前で販売されていることからわかるように(CはCityから)、小型のプリウスとして販売されている。

そして2015年に発売されたのが現行モデルとなる4世代目プリウスだ。発表当初はその個性的な見た目から、賛否両論だったものの、乗り心地や走行性能が過去のモデルと比べて格段に向上したことから、一番安いグレードでも約243万円というその高い値段にも関わらず、国内外で大ヒットを記録している。

環境に優しいだけでなく、実はモータースポーツにも参戦し、現行モデルでは格段にその走行性能を上げてきたプリウス。これからも進化を続け、我々を驚かせ続けることは間違いないだろう。

apr(31号車)(Toyota Gazoo Racing)