Credit : Scientific Reports

一部のカメレオンは頭部が発光していたことが判明…求愛シグナルか

カメレオン科の多くは蛍光ライトを当てると青く発光することをミュンヘン動物学収集博物館に所属する研究者らが発見した。頭蓋骨に蛍光発色する小さな瘤がついており、この瘤を覆う部分だけ表皮が薄い透明の膜になって窓のように中から光を通すそうだ。この瘤の形、大きさと分布はオスとメスによって異なり、カメレオンの種類によっても異なるが、何のためについているのか今まで謎だったという。
カメレオンといえば環境や気分に応じて体の色を変える能力の持ち主だが、せっかくの七変化も薄暗いジャングルでは必ずしも目立たない。そこで、発見者のFrank Glaw氏らはこの瘤が求愛シグナルに使われるのではと推察している。発光すれば薄暗いジャングルの中で夜間でも安定した求愛シグナルを送れることに加え、特殊な目を持っている動物にしかその光を感知されないためカムフラージュを暴かれずに済むからだ。現時点ではマダガスカルとアフリカの一部のジャングルに生息するカメレオンのみ発光することが確認されており、環境に最適化した結果ではないかとみられている。カメレオンの発光スペクトルは最大433ナノメートルの深い青色だそうで、緑色と茶色が圧倒的に多いジャングルでは非常に目立つと考えられる。蛍光発色は植物、無脊椎動物と海洋脊椎生物に多く見られるが、陸生の四肢動物には珍しいそうだ。強烈な太陽光から体を守ったり、獲物や受粉媒介者をおびき寄せたり、求愛シグナルに使われたりと用途は様々だ。

Widespread bone-based fluorescence in chameleons (Scientific Reports)

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